藤島親方、「若貴イメージ」を一掃する！

新しく師匠となった藤島親方（左）は、翔天狼（中）に厳しく指導（右は垣添）

　大相撲の藤島親方（元大関・武双山）が武蔵川部屋を継承し、新たに生まれ変わった藤島部屋が５日、東京・荒川区の部屋で本格的なけいこをスタートさせた。

　前師匠の武蔵川親方（元横綱・三重ノ海）も見守る中、初日から元大関の十両・雅山（３３）らが気合の入ったけいこを行った。前師匠は厳しいけいこで横綱・武蔵丸のほか、武双山、出島、雅山の３大関を育てた。バトンを受けた藤島親方は「師匠は厳しい姿勢で一時代を築いた。僕も見に来る人が緊張するようなけいこ場にしたい。三重ノ海イズムは脈々と続いていく」と語った。

　同親方はさらに「若貴」のイメージを払しょくすることも誓った。「藤島部屋」といえば３代目・若乃花、貴乃花の兄弟横綱らが所属した中野区の二子山部屋（現貴乃花部屋）の前身というイメージが強い。藤島親方は「いまだに部屋が中野にあると間違えられる」と苦笑い。だが「藤島部屋といえば日暮里にあるものだということを知らしめたい」と意気込んだ。この日、「武蔵川部屋」の看板が取り外された。新たな看板は近日中にできる予定。３８歳の若き新師匠の下、かつての輝きを取り戻す。