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「ジャンボ」の愛称で日本ゴルフ界を引っ張った尾崎将司選手のゴルフ世界殿堂入りが6日発表され、横浜市内のホテルで記者会見に臨んだ63歳は「世界の方が評価してくださって感謝している。うれしいと感じるのは現役をやめてからじゃないか」と話した。会場に駆けつけた石川遼選手(19)と池田勇太選手(24)から花束を手渡され、満面に笑みを浮かべた。
殿堂入りは日本女子プロゴルフ協会の樋口久子会長、青木功、岡本綾子両選手に次いで日本人で4人目。国内では圧倒的な実績を持つ尾崎選手は「4番目なわけだから納得できないところもある。でも喜んでくれる人もいるから」とさばさばと話した。
尾崎将司選手は圧倒的な飛距離を生かして国内ツアーで通算94勝を記録。青木選手、中嶋常幸選手とともに「AON」と呼ばれ一時代を築いた。
尾崎将司選手「こういう賞は現役を続けるのに重荷になると思っていた。ただ皆さんが喜んでくれたので、それは受け止めないといけない。ファンあってのプロゴルフだから。日本で貢献した自負はあるが、世界で、となると残念な結果だった。そんな中で評価してくださって感謝している」
石川遼「日本のゴルフ界がこれだけ大きくなったのも、ジャンボさんの力が大きい。自分が今こうしてツアーでやれているのもそのおかげだと思う。僕らだけでなく、もっと将来の世代にも語られていく存在だと思っている」
池田勇太「殿堂に入られたことは自分もうれしい。もっと早くてもよかったんじゃないかと思う。僕はここまで6勝。これを100回以上もするというのは、どれほどのことかと、あらためて感じている」
R&A・ドーソン最高責任者「ジャンボさんは日本でゴルフが素晴らしいスポーツとなるために、たいへんな功績を挙げられた。その貢献に感謝を申し上げたい」
◆尾崎 将司(おざき・まさし) 徳島・海南高のエースとして選抜高校野球大会優勝を果たし、プロ野球の西鉄(現西武)入り。1970年にプロゴルファー転向。71年の日本プロ選手権で初優勝、国内ツアーで94勝を挙げるなど豪快なゴルフで圧倒的な人気と実力を誇り、生涯獲得賞金は日本で歴代1位。実弟の健夫選手、直道選手もプロゴルファーとして活躍。181センチ、90キロ。63歳。徳島県出身。
(2010年10月6日19時37分 スポーツ報知)