復帰第2戦となったローマ大会で2回戦敗退に終わり、険しい表情で帰国した柔道の野村忠宏=5日午後、成田空港
復帰第2戦のW杯ローマ大会男子60キロ級(2日)で2回戦敗退に終わった柔道の野村忠宏(ミキハウス)が5日、成田空港に帰国し、11月の講道館杯全日本体重別選手権に向けて「大きなものを懸けなければいけない大会。勝たなければ(第一線に)もう戻れない」と話し、進退を懸けて臨む考えを示した。
五輪3連覇の実績を誇る35歳の野村は2年後のロンドン五輪を目指しているが、古傷の右ひざに加え、8月に股(こ)関節を痛めるなど故障が絶えない。「この1カ月はぎりぎりの覚悟をもって試合に備えたい」と悲壮な決意をにじませた。
(2010年10月7日)