「フィギュア女王」キム・ヨナ（20）の新コーチにピーター・オペガード氏（51）＝米国＝が決まった。オペガード・コーチは1988年のカルガリー冬季五輪ペア銅メダリストで、米国の「フィギュアの殿堂」入りを果たしている。また、先月、キム・ヨナが新たな練習リンクに決めたロサンゼルス近郊のイースト・ウエスト・アイスパレス所属のコーチで、ミシェル・クワン（30）の姉カレンさん（32）の夫でもある。

　バンクーバー冬季五輪金メダリストのキム・ヨナが、国際フィギュア界ではそれほど名が知られていないオペガード氏をコーチに選んだ最大の理由は、ミシェル・クワンとの縁だ。キム・ヨナは小さいころから、世界選手権で5回の金メダルを手にしたクワンにあこがれ、昨年と今年はアイスショーで共演、親交を重ねてきた。キム・ヨナが8月にブライアン・オーサー・コーチ（カナダ）と決別、精神的に混乱したときも、クワンからアドバイスを受けていたという。オペガード・コーチは現在、有名な選手を指導しておらず、キム・ヨナの指導に集中できるものと思われる。

　キム・ヨナは「小学生のころ、米国でオペガード・コーチの指導を受けたことがある。来年3月の世界選手権や、今後の日程について相談したい」とコメントした。オペガード・コーチは「キム・ヨナは、さらに完ぺきなフィギュア選手になることを望んでいる。国民から期待されているキム・ヨナにかかる負担を少しでも軽くし、わたしが背負いたい」と語った。

成鎮赫（ソン・ジンヒョク）記者