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無駄遣い続々 飲まない高級ワイン7896本 年間契約ホテル使用は54日

 公邸地下室に高級ワインを7000本も貯蔵し、年間契約で借りたホテルを1年間で約50日しか使わない―。会計検査院が6日、在外51公館の会計経理に関する検査結果を公表。常識離れした外務省の無駄遣いぶりが明らかになった。

 フランス・パリ郊外の経済協力開発機構(OECD)代表部の大使公邸。地下に高級ワイン入りの木箱が積み上げられていた。検査院が本数を調べると7896本。昨年度にゲストに出したワインは268本だけで、約30年分のワインを貯蔵していたことになる。

 ほかの2公館でも年間使用量の5倍以上のワインを保管していた。

 品質が劣化したとしてワインを捨てた公館も。ニューヨーク総領事館では計約200万円で購入したワイン198本を廃棄。オーストラリアやドイツ大使館など3公館でも酒類計846本が捨てられていた。検査院には「異常気象が続いた」「大規模な停電があった」などと説明したという。

 また、テルアビブのイスラエル大使館は1997年度から約65キロ離れたエルサレムにホテルの部屋を年間契約で借りていたが、2007年度は54日しか使わなかった。

 さらに、検査院が公邸の活用状況を調べると、公邸にプールがある19公館のうち、9公館で利用実績が全くなく、テニスコートがある11公館では、5公館で誰も使ったことがなかったという。

 こうした在外公館の資金は銀行から送金する。1件当たり約2400円かかる手数料は日銀が負担しているが、送金が頻繁に行われ、手数料の方が高額となる1000円以下の送金も多くあった。

 検査院は業務に支障がない範囲でまとめて送金を行い、無駄な手数料がかからないよう求めた。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月06日 17:42 ]

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