2010年10月7日3時3分
強制起訴されることが確実になった民主党の小沢一郎元代表は、離党も議員辞職もしないことを7日に正式表明する方針を固めた。小沢氏の対応を見守る姿勢を示していた民主党執行部が、離党勧告に踏み切るかどうかが今後の焦点となる。
小沢氏は強制起訴が決まった4日、「裁判で無実が必ず明らかになると確信している」とコメントを発表。周囲にも「やましいことはない。代表選で逃げないと言ったから、逃げない」などと語り、あくまで裁判闘争で無実を訴える姿勢を示していた。
党内で離党勧告を求める意見もある中、あえて離党も議員辞職もしないことを明言することで、党執行部の動きを牽制(けんせい)する狙いがあるものとみられる。
ただ、社民党を除く野党各党は小沢氏の証人喚問を求めることで一致。議員辞職勧告決議案の提出も検討されており、小沢氏をめぐる与野党間の攻防は激しくなりそうだ。