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「めぐみのいないキンモクセイ香る頃となりました」…拉致から33回目の誕生日 (2/3ページ)

2010.10.5 16:46
手紙を前に中学生らとの交流を懐かしんで語る横田滋さん、早紀江さん夫妻=川崎市内(桜井紀雄撮影)手紙を前に中学生らとの交流を懐かしんで語る横田滋さん、早紀江さん夫妻=川崎市内(桜井紀雄撮影)

 《懐かしい紺色の制服の可愛(かわい)い方々や純な生徒さん方に囲まれ、雨も気にならない程(ほど)、温かな幸せな時を過ごさせていただきました》。活動後に早紀江さんからこんな手紙が送られた。

山積の箱

 以来、生徒がめぐみさんの誕生日に手紙を送ったり、両親を学校の講演に招いたりする関係が続いている。早紀江さんらが自宅に生徒らを招き、手料理を振る舞ったこともあった。

 《可愛いらしいイラストや文字を拝見しながら北朝鮮のめぐみから来た便りの様(よう)な懐かしい思い一杯で読ませていただきました》。生徒の手紙への返事だ。15年、講演で生徒らの歌を聞いた後には、《めぐみと同じ年代の方々を前に哀(かな)しい歌を聞きます時、胸が一杯に…懐かしい25年前にふと戻った気が致しました》とつづっている。

 生徒らから以外にも全国から励ましの手紙が寄せられ、滋さんらはいつ誰から来たものか整理した上で段ボールに保管。部屋は段ボールで埋まり、夜など時間を見つけては一通一通返事を書くことが日課となっているという。

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手紙を前に中学生らとの交流を懐かしんで語る横田滋さん、早紀江さん夫妻=川崎市内(桜井紀雄撮影)

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