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父ほうふつさせる遅咲き 輪島大千「まだ4回戦ボーイにすぎない」

輪島大千(左)と、父で元世界王者の輪島功一氏
輪島大千(左)と、父で元世界王者の輪島功一氏
Photo By 共同

 ボクシングの元世界スーパーウエルター級チャンピオンの輪島功一氏を父に持つ輪島大千(輪島功一スポーツ)が奮闘している。現在の戦績は6戦4勝(2KO)1敗1分け。「父はあこがれ。輪島功一の息子として恥じない成績を残したい」と言葉に力を込めた。

 昨年は初戦敗退した東日本新人王トーナメントに今年もウエルター級で出場。このほど行われた準決勝で判定勝ちして決勝に進んだ。31歳でプロデビューし、33歳にしての新人王への挑戦は、やはり遅咲きだった父をほうふつさせる。

 3人きょうだいの末っ子で、幼いころから遊びでボクシングを始めた。偉大な父と同じ世界で夢を追うことには「もちろんプレッシャーはあるけど、ぶざまな試合はしたくない気持ちは誰でも同じだと思う」と言う。父の試合のビデオを見て勉強することも多いそうだ。

 輪島会長は「ここ(決勝)まで来られるとは思わなかった。結果までの過程が大事なんだ」と温かく見守る。今後の目標については大千は「まだ4回戦ボーイにすぎないし、でかいことは言いたくない。目の前の階段を上っていきたい。日本ランキングに入れば見えてくる」と静かに語った。

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