錦織　２年ぶり出場も初戦負けにガックリ

＜楽天ジャパンオープン＞必死にボールに飛びつくも１回戦で敗退した錦織 Photo By スポニチ

　テニス楽天ジャパン・オープン第２日は５日、東京・有明テニスの森公園で行われ、男子シングルス１回戦で、世界ランキング１２１位の錦織圭（２０＝ソニー）は同５４位のビクトル・トロイツキ（２４＝セルビア）に４―６、２―６で敗れた。昨年８月に右ひじを手術したため２年ぶりの出場だったが、今大会の主役は早々と姿を消した。

　最後は４ゲーム連続で落として、錦織の２年ぶりのジャパン・オープンは終わった。「悔しい。もったいない試合をしてしまった」。相手はランキングでは格上だが、２年前には１度勝っている。試合後はうなだれてコートを後にした。

　第１セット第３ゲームを先にブレークした。本来ならリズムに乗れるところだが、「少し勝ちが見えたところで消極的になった」。第１サーブのミスが続いたこともあり、徐々に持ち味の攻撃的なフォアハンドが影を潜め、中盤以降は相手にペースを握られた。

　今年８月の全米オープンでは世界１３位のチリッチを破るなど復調の気配を見せていたが、心技体いずれも、３回戦まで進んだ２年前の本調子には戻っていない。「ケガで一番強くなったのは精神面。あきらめないことです」と自らに言い聞かせていた。

[ 2010年10月06日 ]