白鵬が始動「今回は間にいろいろある　本格的には…」

　大相撲で昭和以降２位の６２連勝中の横綱白鵬が６日、同１位で双葉山の持つ６９連勝に挑む九州場所（１１月１４日初日・福岡国際センター）に向けて東京都墨田区の宮城野部屋で始動し「体調を崩さないように、朝げいこをしながら準備していきたい」と明るい表情で話した。

　けいこ始めは秋場所前と同様に、報道陣に非公開だった。指導する熊ケ谷親方（元幕内竹葉山）によると、モンゴルから来日中の白鵬の両親も見守る中、幕下龍皇と約１５番相撲を取るなど精力的に汗を流したという。

　けいこ再開日はしこやすり足などの基本動作だけで終わることもあるが、今回は違った。４場所連続全勝優勝した秋場所後は元朝青龍の引退相撲など行事が立て続けにあったが、熊ケ谷親方は「疲れはなさそうだ。普通に取っていた」と明かした。

　九州場所でも勝ち続ければ７日目で白鵬が尊敬する双葉山の大記録に並ぶ。１０月は観光大使を務める北海道滝川市への訪問や、関東から中国地方で開かれる秋巡業がある。「今回は間にいろいろある。本格的には番付（発表）後だね」。いつも通り、マイペースで仕上げていくプランだ。

[ 2010年10月06日 17:01 ]