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キスにガッツポーズ!朝青龍“やりたい放題”断髪式

<朝青龍引退断髪披露大相撲>断髪式をする元横綱・朝青龍(右は高砂親方)
<朝青龍引退断髪披露大相撲>断髪式をする元横綱・朝青龍(右は高砂親方)
Photo By スポニチ

 泥酔暴行騒動の責任を取って2月に引退した元横綱・朝青龍(30=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ)が3日、東京・両国国技館で断髪式を行い、約1万人の前で最後の雄姿を披露した。朝青龍は師匠の高砂親方(元大関・朝潮)に大銀杏(いちょう)を切り落とされると、神聖な土俵にキスで別れを告げ、花道では現役時代に物議を醸したガッツポーズで締めるなど、やりたい放題。数々の問題を起こしてきた希代のヒール横綱は引き際も“らしさ全開”だった。

 勝手気ままな言動で相撲界を自分色に染め尽くした男は、最後の最後まで“千両役者”だった。国技館内にモンゴルの民族音楽が流れる異様なムードの中、断髪式を終えた朝青龍は「本当にありがとうございました。私は体の中に2つの心がある。生まれたモンゴルと、育ててくれた日本の心です」と感謝の言葉を述べた。だが、次の瞬間、向正面の土俵下でそんきょすると、そのまま顔を土俵に近づけた。一度礼をしながら、続けざまに前代未聞の別れのキス。そして1万人の拍手と大歓声を受けた花道では両手を高々と突き上げた。土俵人生11年の締めくくりは、数々の物議を醸した「ガッツポーズ」。お騒がせ男らしい、破天荒なエンディングだった。

 383人が参加した断髪式。苦楽を共にした弟弟子の朝赤龍にねぎらいの言葉をかけられると、さすがに目は真っ赤。14枚に減った自身の優勝額に見守られるなか、午後3時7分、師匠の止めばさみで大銀杏を切り落とされ「横綱・朝青龍」に終止符を打った。神聖な土俵へのキスについては「この土俵で1人で戦ってきた。相撲人生で欠かすことのない土俵にもの凄く感謝しているから」と待ってましたとばかりに説明して得意満面だった。

 この日は昨春に離婚したタミル元夫人(30)と2人の子供もモンゴルから招き、午前11時の開門時には“元夫婦”仲良く並んで入場者を迎え入れた。一時は完全に修復不能とも報じられたが、控室での整髪中にも、タミルさんがスーツに着替える朝青龍のシャツの乱れを直すなど、仲むつまじい姿も見せつけた。関係者によると現在は“元サヤ”に収まる方向で話し合いを重ねているという。断髪式に限らず、何もかもが規格外だった。

 自らが招いた不祥事で引退したあたりは希代のヒール。「横綱・朝青龍とは?」の問いには「このままがオレ自身。オレは腹黒くないから」と意味不明の返答で締めた。最後の毒舌が全盛時の“切れ”を欠いたのも、時代の終えんを物語っていた。

 ◆朝青龍 明徳(あさしょうりゅう・あきのり=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ)1980年9月27日、モンゴル・ウランバートル生まれの30歳。97年に来日し、高知・明徳義塾高に相撲留学。高砂部屋に入門し、99年初場所で初土俵を踏んだ。01年初場所で新入幕。02年秋場所に大関昇進し、03年初場所後には史上最速の所要25場所で第68代横綱に昇進した。05年には年6場所完全制覇、7連覇などの歴代1位記録を残したが、今年初場所中に起こした泥酔暴行騒動の責任を取って2月4日に引退。優勝25回。通算669勝173敗76休。横綱在位は42場所。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月04日 ]

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