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【フィギュアスケート】浅田真央、新シーズンの葛藤と希望

Sportiva 2010年10月3日掲載) 2010年10月5日(火)配信

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 今季を棒に振ってまでジャンプを修正していく考えはないようで、そこが長久保コーチとは違ったようだ。浅田はメインコーチに就任した佐藤コーチと相談して、シーズン中は指導を一本化することに決めたという。

 今後、佐藤コーチの下、浅田が掲げるジャンプ修正の課題がどう取り組まれるのか。シーズン中に課題を克服できるのか。シニアデビューしてから4シーズン、外国人コーチに師事してきたが、コミュニケーション不足や練習拠点などの問題は、少なからずマイナスに働いたと言ってもいい。だからこそ、再び浅田が希望する日本人コーチで日本を拠点にする今季、2人の師弟関係がどんな“化学反応”を起こすのか、興味の引かれるところだ。

 悔しい銀メダルに終わった五輪後のシーズンに、トップスケーターがモチベーションを維持するのは簡単ではない。だが浅田はこれまでのシーズン同様、いくつかのチャレンジを掲げて取り組む姿勢を失っていない。グランプリ(GP)シリーズ初戦となるNHK杯まで残すところ3週間弱。どこまで完成度を上げてくるのか楽しみだ。

辛仁夏●文 text by Synn Yinha

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