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日銀“禁じ手”で不動産関連株が軒並み高騰 バブルの夢再び?
このニュースのトピックス:為替市場
6日の東京株式市場で、日銀の予想外の大胆緩和を好感し、マンション開発など不動産関連株が軒並み値上がりした。ゼロ金利にる利払い負担の軽減に加え、値下がりリスクのある不動産投資信託(J−REIT)を買い取り対象に加える“禁じ手”にまで踏み込んだことで不動産市況の回復への期待が高まった。
マンション開発では、野村不動産ホールディングスが前日終値比108円高の1239円で5日ぶりに反発したほか、三井不動産や住友不動産も値を上げた。J−REITでは、ジャパンリアルエステイトが5万円高、日本ビルファンドも4万円高と高騰した。
不動産には、多額の借入金を抱える企業が多いだけに、「低金利が続けば、それだけ借り入れ負担が軽減される」との見方が買いを誘った。
まらたJ−REITは2年前のリーマン・ショック以降、低迷しており、「割安感があった」(アナリスト)ことで、買い注文が膨らんだ。
日銀のJ−REITの買い入れ額は5千億円程度にとどまるとみられている。ただ、「不動産市況全体を活気付かせるには力不足だが、呼び水としての効果は大きい」(市場関係者)と歓迎する声が多い。業界では、日銀の禁じ手を受け、“バブルの夢よ再び”の期待が膨らんでいるようだ。