2010年尖閣諸島抗議デモ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2010年尖閣諸島抗議デモ(2010ねんせんかくしょとうこうぎでも)とは、尖閣諸島中国漁船衝突事件に端を発した一連のデモである。
目次 |
[編集] 概要
尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を巡り、中国への抗議を主として、この件に関する日本政府の対応や態度について日本で東京など複数の都市でデモ活動が行われており、現在も進行中である。
とりわけ2010年10月2日に東京都渋谷区で行われたデモは象徴的であり、田母神俊雄前航空幕僚長が会長を務める「頑張れ日本!全国行動委員会」を筆頭に「草莽全国地方議員の会」および「日本李登輝友の会」が共同で主催し、参加者は警察発表で2670人とされている。 また、沖縄でも10月3日に行われ、1500人が参加したとされている。[1][2] 名古屋では10月2日に行われ、400人が参加した。[3]
[編集] 報道
2010年10月2日渋谷デモの報道は海外メディアでは、事前の9月29日にWSJがデモ予定に触れた報道を行い[4]、韓国メディアと日経.comの英字版で同記事が配信されたことを皮切りに、デモ開催後に米ロイター、米CNN、仏AFP、米WSJ等の世界的メディアをはじめ、中国、韓国、台湾、タイ、ベトナム、インドネシア、シンガポール等のアジア諸国、その他オーストラリア、チェコ、ブラジル、イラン、クウェート、カナダで確認されている。
一方、デモのスタートおよびゴールは渋谷NHK本局前であったにもかかわらず、NHK含、関東キー局や5大紙含めた大手マスコミの取材や報道は確認されておらず、一部地方局、CS放送局やネットの新興メディアによって報じられている。海外メディアでは日本の大手マスコミがほとんどデモを取り上げない事を指摘した報道までされている点が特徴である。