「株主さま限定オリジナルフレグランス」のコース、
もしくは「地球環境保護活動への支援」のコースのいずれかをお選びいただけます。
当社を支援し続けてくださる株主のみなさまへの「株主感謝品」として、毎年3月31日現在、当社株式を1,000株以上、1年以上お持ちの株主さまをご対象としています。
当社社名の由来である中国の古典『易経』の中の一節「至哉坤元 万物資生(大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか。すべてのものはここから生まれる。)」の理念に基づき、あらゆる生命の根源である「水の恵み」をコンセプトに、当社の美に対する伝統と革新を表現したオードパルファムとして3年間にわたってシリーズ化してお届けします。
資生堂 水の香 2010
初年度のフレグランスは、「湧水(ゆうすい)」をテーマに梅花藻(ばいかも)の香りをアクセントとして加えました。株主感謝品のためだけに新規開発し、今後販売する予定はなく、数量限定での生産です。
「湧水」の香りのイメージ
緑をゆらす風のように、みずみずしく澄んだ香り。
深い森の奥、絶え間なく湧き出る清水に花を咲かせる「梅花藻」の凛とした美しさをイメージした、清涼な中にもほのかな甘さを感じさせるウォータリー グリーン フローラルの香り。
女性男性を問わずお使いいただけます。
【創り手の思い】
創香への思い〜香料開発研究グループより〜
水というテーマをいただいた時には、捉えどころがない難しい課題だと感じました。それは、水は殆ど香りのないものだからです。元々香りのないものをテーマにして香りをどう表現するのか…。試行錯誤の末に、水の香りを「瑞々しさ」と捉えて香り創りを開始しました。一方で、株主優待品ならではの別の価値が欲しいと思い、「梅花藻」という綺麗な冷たい水でしか咲かない可憐な白い花が頭の中に浮かび、その花の香りを上手く取り入れられないかと思うに至り、直ちに山形県遊佐町の湧水に咲く梅花藻に会いに向かいました。田舎の湧水に咲く「梅花藻」は「可憐で清楚な花」の代名詞のような花で、香りも白さを思わせるような清潔感のある相応しい香りでした。その「梅花藻」の白さを思わせるフローラルノートを核にして、瑞々しさ・爽やかさを感じさせるグリーンノートを加え、冷たくて澄んだ水や可憐な「梅花藻」を思わせるような香りに仕上げました。
パッケージへの思い〜宣伝制作部より〜
水という、かたちのないものをどうデザインするのか、まずそこに頭を悩ませました。制作の過程で、調香師と話す機会があり、澄んだ水の中でしか咲かない梅花藻という花を香りのイメージソースとして使っているということを聴き、初めて知るその花の可憐な姿に感動しました。そして、パッケージデザインに梅花藻を使うことができたらと考え、スケッチを始めました。
ボトルの形状は、1900年代はじめのころの資生堂の香水瓶に見られるような堂々とした姿に仕上げています。そのボトルに印刷する梅花藻のイラストは、資生堂が創業当時より多く作成してきた唐草模様が持つ生命力に着想を得、水の香りとして描きました。また、ガラスの表面と内面で見える印刷の色を変えることで、光に輝く水面と、透明感のある澄んだ水を表現しています。
当社が株主さまに代わって地球環境保護活動団体に寄附させていただきます。
寄附金は、株主さまお一人につき、5,000円となります。
本年度の寄附金は、社員による社会貢献組織である「花椿基金」を通じて、「WWF(世界自然保護基金)」へ寄附します。
WWF(世界自然保護基金)とは
WWFは、約100カ国で活動している地球環境保全団体です。1961年にスイスで設立されました。現在は、森や海などの生物多様性を保全すること、木材や魚介類など、自然資源の利用を持続可能なものにすること、地球温暖化を防ぐことに力を注いでいます。
WWFジャパンは、自然保護、森林認証制度の導入、自然エネルギーの推進による地球温暖化防止、ワシントン条約に関連する政策提言、環境教育の支援などに取り組んでいます。
活動寄附金はこうした活動の一部に役立てられます。
©WWF-Canon / John MacKINNON
花椿基金とは
2005年に設立した社員による社会貢献組織。参加社員がNPOやNGOに寄附支援するとともに、資生堂からも寄附や商品の提供などを行います。
支援先は「女性のための支援」「子どものための支援」「障がいがある方への支援」「環境保護のための支援」を行う団体で、運営の堅実性と透明性を併せ持つ団体を選定しており、今年度の支援先は8団体となっています。
※活動のくわしい内容は「資生堂ウェブサイト」内「花椿基金」をご覧ください。