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口蹄疫終息で、「清浄国」復帰を申請 農水省、牛肉輸出を早期再開へ

2010.10.6 11:26

 農林水産省は6日、宮崎県の口蹄疫の終息を受け、国際機関の国際獣疫事務局(OIE)に「清浄国」への復帰を申請した。

 4月下旬の口蹄疫の発生を受け、OIEから「非清浄国」に指定され、一部を除き日本からの牛肉の輸出が停止されている。農水省では、清浄国への復帰で早期に再開したい考え。OIEが問題ないと判断すれば、来年2月ごろに「清浄国」と認められる見通しだ。

 宮崎県が8月27日に口蹄疫の「終息」を宣言。さらに農水省は9月初めに県内にウイルスが潜伏していないかを調べる確認検査を実施。検査した牛全頭が陰性だったことから、OIEに申請した。

 日本の牛肉の輸出量は、高品質の国産農畜産物の輸出促進を掲げる政府方針を追い風に、2006年から年々増加し、09年には06年(74トン)の約8倍に相当する565トンに拡大。しかし、口蹄疫の発生で、主要な輸出先が受け入れを拒否し、大きな打撃を受けていた。

 清浄国 パリに本部を置く国際獣疫事務局(OIE)が、口蹄疫や牛海綿状脳症(BSE)などの家畜伝染病が発生していないか、撲滅した国、地域に対して「清浄国」の認定証を交付している。日本は4月の口蹄疫発生確認で「汚染国」とみなされた。これを受けて日本政府は牛、豚など肉類について、相手先の国が認めない限り、輸出に不可欠な検疫証明書を発行していない。

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