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野球のツボ野球のツボでは、道具の手入れから野球の豆知識、いろんなワザやコツなどの情報にこだわりの製品などを含めた野球の「あれこれ」をご紹介します。

豆知識

昨日の自分には負けたくない-横浜ベイスターズ 佐伯貴弘

勝負強い打撃でチームを牽引し続け、今年で18年目のシーズンを迎えた佐伯貴弘選手。幼い頃のエピソードや、野球のおもしろさ、道具へのこだわりなど、野 球に対する熱い思いを聞かせてもらった。

100%の答えがないおもしろさ

 「大学生までずっとピッチャーをやっていたんで、今でもピッチャーをやりたいぐらい(笑)。だから、当時はバッティング練習が好きじゃなかった」と、 笑いながら話す佐伯選手。しかし、バッティングの魅力を尋ねると、その思いを熱く語ってくれた。
 「バッティングには100%の答えがない。それに、今もとり付かれていますね。昨日打てた球が今日打てなかったり、昨日失敗しても、今日成功に変えられたり 。答えがあるとしても3割を打つことであって、それで一流と言われる。そんな仕事は他にないので、おもしろいですよね」。そんな思いでバッターボックスに立ってきた佐伯 選手には、バット選びや調整方法にもこだわりがあるという。
 「バットは、弾き返す感覚を大事にしたいのでメープルという硬い材質を使っていて、グリップは自分の感覚ですが細めになっています。いつもは920g前後の バットを使っていますが、調子が悪い時は、試合で1kgの重いバットを使うんです。重いバットは、体全体で振らないといけないので、小さくなったフォームを取り戻すのに最 適なんです」

自分で考えて練習することが一番大切

佐伯貴弘 「フリーバッティングの時も、いろん な場面を自分で想定して練習するようにしています」とバッティング練習に対するコツを教えてくれた佐伯選手。では、バッティングを上達させるために、幼い頃から必要な 練習とは何だろうか。
 「やっぱりランニングが基本。僕は、走ったら野球がうまくなると思って走っていましたらからね。でもそれによって、足腰は強くなるし、スタミナ強化にも なるわけですから。今から思うと、この歳まで野球を続けてこられたのは、走りこんできたおかげでしょうね」
また、佐伯選手のようにボールを遠くへ飛ばすコツはあるのだろうか?
 「やっぱり、よく食べて、よく寝て、よく走る。それが基本です(笑)。でも、どうしたらボールを遠くへ飛ばすことができるか、自分で考えてみることが一 番大切だと思います」


うまくできない悔しさが野球の原動力

 「小学2年生の時に、友達に誘われて野球を始めた」という佐伯選手だが、その頃の野球に対する思いは、何十年経った今でもずっと持ち続けている。「野 球を始めた頃に、うまくできない“悔しさ”があったからこそ、野球を続けてこられたんだと思います。周りがどうこうではなく、いつも自分が思い描く理想に近づきたいと 思って野球をしてきました」では、ずばり野球の魅力は?と尋ねると「失敗を成功に変えられること。いつも昨日の自分に負けたくないと思って野球をしています。」

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※写真は2010年2月キャンプ時のものです。