2005-11-11 MOGWAI@新木場STUDIO COAST

 LIVE REPORT


STUDIO COAST

俺が出かけるときに限って雨模様。そしてライブ会場でイチャついてるカップルは絶対にブス!というわけで、モグワイ見てきました。良かったあー今日のライブは良かったぞぉー。褒められるライブが続いて、俺は幸せです。

なんとなくインストが聴きたくなって、新作を買って聴いただけのにわかファンではありますが、どうしようもなくなった夜には「Friend of the Night」に随分助けられたので、その曲が二曲目でいきなり来たときはちょっと泣きそうでした。

しかも、生だとドラムがイイヨイイヨー。CDより魅力倍増で大興奮です。ドラムが上手いバンドに悪いやつはいないと偉い人が言っていました。突き抜けるようなスネアとバスドラの音だけで生きていけるわ。

モグワイは生で見ないと意味がない!ちょー爆音!というような噂を何度も聞いていたので、途中までは「カッコイイけど、まぁ思ったほどではないかなぁ」などと思いながら見ていたのですが、中盤からバカみたいだった。なんだアレ。

特にあの、もう曲終わるのかなぁってところでいきなり爆音になって、照明真っ白でビッカビッカになるやつ(まぁ大体そんな構成なんだけどw)。「MOGWAI FEAR SATAN」って曲かな?いきなりすぎて俺も頭が真っ白でした。ビビったわ。ライブ見て鳥肌が立ったのは初めてかもしれません。良かったなあー。

ロキノンの山崎洋一郎か誰かが、昔「モグワイのライブはステージが空に浮かび上がるようだ」とバカなことをぬかしていて、何言ってんだコイツと思ってたんだけど、俺が間違ってました。実際問題ちょっとステージ浮いてたよね……。

そんな感じで、そのあとも音に飲み込まれっぱなしでした。むしろ溺れてるような感じ。爆音なのに耳に心地良いってのが不思議だわ。普通のヘヴィーロックと違って、ショワワアァーみたいな(表現の仕方が小便みたいだな)ギターの音がいくつも重なり合って爆音になってるから、音の作りそのものが違うのか。

曲もほとんど知らないしさすがに途中でダレるかなぁって思ってたけど、意外と大丈夫だった。すごく良かったです。ってかスタジオコースト初めて行ったけど、すげえいい。キレイだし、音も良いんじゃないの?また行ってみたいです。

追記:セットリスト
XMAS STEPS / FRIEND OF THE NIGHT / TRAVEL IS DANGEROUS
TRACY / ACID FOOD / I KNOW YOU ARE BUT WHAT AM I? /
HUNTED BY A FREAK / MOGWAI FEAR SATAN /
GLASGOW MEGASNAKE/ITHICA/ CODY/2 RIGHTS MAKE 1 WRONG

HELICON1 / WE'RE NO HERE

2005-11-04 早稲田祭 UBC-jam vol.20

 LIVE REPORT


吉井

長いお〜ライブのこととなると長いお〜。

そんなわけで、今日は早稲田祭。お人がぎょうさんおりました。昼は文化祭、夜はおファックという名の打ち上げでおますか?まんねんか?そんな中、ストイックにライブだけ見に行く俺だけはピュア。世界で唯一の良心。むしろ唯一神。

さて、感想はというと、小島麻由美のドラムがたぶんASA-CHANGだった。ホルモンのギターがTOOLのTシャツ着てた。以下省略。

ってかああああああやっとおおおお吉井のことを褒めることができるうぅぅぅぅぅぅううう!今日はカッコ良かった……とてもカッコ良かったぞおおおおおお。今まで見たソロのライブは三回とも微妙で失望してたけど、全ては今日の前フリだったわけですね。やればできるんじゃないか、お前は……。

この間美輪明宏に「あなたは派手なほうが似合うのよ」みたいなことを言われたからか、金髪になって吉井和哉登場。メイクもちょっとして上着も金で派手なのに、なぜか下は変なカジュアル格好。原点回帰するならちゃんと振り切れバカ!あのいつものナヨナヨとした拍手の煽り方を含め、動きも多少おかまチックなのが増えてました。いいよいいよーおかまいいよー。

まずねぇぇードラムが良かったんだ。世界はドラムを中心に回っているわけです。惑星・平田が原因不明のままどっかいったと聞いていたので、ドラムは一体誰なんだろうと思っていたら、布袋のサポートなどをやっている酒井愁という人でした。シンバルはやたら多いのにワンタム、手数多めなのにワンタムとか興奮しますなああ。勢いあるし、今の曲にも合ってて良かったです。急遽参加でリハ二日足らずなのにアレとかプロは俺に負けず劣らずストイック!

ホルモンのあとだったので、ジャンルが違うとはいえ音圧で負けてたらしょぼくれて見えるだろうなあと心配していたのですが、ドラムは先述のとおりだし、なぜかギター陣も前より迫力三割増だし(でもエマの完コピギタソロは相変わらず)、演奏が!アルバム曲のクソさをカヴァーするほどの良さ!今日の演奏に騙されてアルバムを購入する人がいたのならば、それはもはや詐欺として訴えるべき!ソフトバンク同然!監査入っても0円!でも良かった!

そして、途中「TALI」をピアノとアコギだけで演奏。弾き語りには全く向いていない暗い「TALI」をあえてやる吉井に惚れるし掘られたい。今更なことだが、冷静に聴いてたらさ、これ、楽しかったり、悲しかったり、色んなTALIを二人で積んでいこうねっていう曲なんだよな。よくよく考えたらイイ歌詞だな……。積もうね積もうねとか泣けるわ……。

そのあと、そのまま「みなさんに素晴らしい日々を!」とか言いつつバラ色へ。ピアノのイントロですでに泣けるwwwwww名曲wwwwww。昨日mp3聴いたときは「なにこのしょぼい音。しねばいいのに」って思ってたけど、いざ生で聴くと泣けるwwwww。歌詞見ないで余裕で九智頭冷めるwwwww俺の青春wwww口ずさむの変換間違ったら飛天御剣流の技名みたいになったwwwww。

しかもそのあとラブラブショーとかバロスwwwなんというキラーチューンwww。キメで変なポーズする吉井wwww伝家の宝刀歌詞変えwwww。普段の文章ではあまり「w」を使いたくはないのですが、あの興奮を表すには使わざるを得ませんでした。そして、普通に泣きそうになったけど堪えた俺を褒めろ。思わず「たーまーにーはー!」と叫んでしまいましたが許して下さい。やっぱCメロが最高です。

これで終わりかと思ったら、アレンジ変えまくりでパンクみたいになった「BLACK COCK'S HORSE」。アレンジ違いすぎて最初何の曲か分からんかった。こういう面白い試みは大歓迎なうえにちゃんと成功してました。そのあとは「FINAL COUNTDOWN」ってか曲やりすぎww。全部で13曲www。そしてアンコールで「BELIEVE」やっておしまい。おなか一杯です。ごちそうさまでした。

それにしても、前から思っていたが、吉井の煽りは古臭すぎてもうダメなんじゃなかろうかw。「早稲田イエーイ!盛り上がってるかイエーイ!せんきゅー!」みたいな感じだったのでこっちが恥ずかしくなりました。でも、40歳だしな。致し方ないか……。 まぁそんな感じです。立ちっぱで疲れた。

2005-09-23 Love Shop Losalios@六本木Super Deluxe

 LIVE REPORT

というわけで、行ってまいりました。昨日はね、終わったあとに照井とベンジー二人とも見かけたわ。こういうところでベンジー見たのは初めてな気がする。ってか、またシロップ中畑がいたんだけど!どんだけ達也のこと好きなんだ中畑は。

ライブ自体はというと、久しぶりにセッションだけではない達也が見れて良かったです。一部の最初はチャーハンがいなくて三人だったんだけど、みんなしっくりこない様子で達也の調子も悪かったように俺は感じたかも。でも、タブゾンビのペットは高音とかすげーキレイに出ててビビりました。あれはたぶんスゴイ上手いんだろうな……。

んで、途中からタブゾンビが抜けてチャーハン登場。こっから達也もエンジンかかってきたっていう感じでした。チャーハン結構いいフレーズ弾いてたなぁ。特に「もう一曲やるか」と言ってやった一部の最後の曲!暗めのアルペジオ弾いてるんだけど、バックは激しいっていうあのミチマッチが素敵だった。やっぱギターがいると演奏に色味がついて良いですね。

二部からは全員でロザリオスの曲。まぁほとんど原型が残ってなかったけど、アナコンダ最高でした。やっぱ要所で要所で知ってるリフが出てきたり、キメがあったほうが見てて面白いなあという感想。達也は相変わらず叩く姿が反則です。カッコイイ。音のヌケとかは大して良くなかったけど(バスドラあんま聴こえなかったし)、鬼人のような姿を見ているだけで満足できる。

あと、たぶん本能でフィル叩いてるからなんだろうけど、ときどき拍子がズレるんだよねwそれを無理矢理直そうとするときのフィルが逆にカッコ良かったりする。

終始MCもご機嫌で、良いライブだったと思います。でも、まぁこれなら今までどおりにロザやったほうがカッコイイ気がしないでも……。あーーなにか足りないというか、ちょっと惜しいんだよな。何かは分からないので、次回も期待してます!

2005-08-03 Syrup16g "UP TO THE WORLD #2"@渋谷AX

 LIVE REPORT

センチメンタルとムカデがすごく良かったです。

まぁ今日も今日とて五十嵐のギターはどこか遠くのほうで鳴っていました。イントロのアルペジオとかだけときたま良い感じに響いて聴こえるのに、その後は青木にかき消されるの繰り返しです。五十嵐のBAD CATのツマミはもしかしてアレか。誰かのいたずらによって接着剤かなんかで固定されているのですか。

中畑はんは今日も調子が良さそうでしたね。どんだけ二つのクラッシュ同時に叩けば気が済むんだ、と見ながら何回か笑いました。タムを同時に叩くのも好きダヨネ!最近の中では一番メタメタ叩いていたんじゃないでしょうか。別に手数が多いと惚れるとかそんなわけでもないんですが、なんかこう気迫が良かったです。スティックのヘッドスピードの瞬間最大速度が速い感じ。あんだけ暴れてるムカデは久しぶりに見たような気がします。

全体の内容としては昨日より遥かに良かったと思うんだけど、別にすげええ!とか絶賛するレベルは全然ないのはなぜなんだああああああああ。俺の問題か?シロップの問題か?いや、でもマウスのときのリキッドとかすげー良かったしなぁ。思い出が美化されていないかぎり、もっとイケるはずなんだ。

でも、たぶんもうこの楽曲群じゃダメなのかもしれん。ベストの曲順まんまってのもあるけど、どの曲が始まっても全くウキウキしないんだ。なんかもう曲が疲弊してるような感じ。それをノルマを消化するように演奏する五十嵐。良い感じで叩いてる中畑が、後ろで空回りしてるように見えてしまったのは俺だけですか。

あと、単純に聴いてて心地よくないのだよ、明智君。ギターもドラムも!音が!中畑のスネアってもっとカンカンしてなかったっけ。もっとさ、カンカンしようよ。ドンドントカイイヨモウ!バスドラの音もキタダさんと混じってしまってハッキリしないのです。五十嵐はボリュームのツマミを固定してるボンドを今すぐ剥がせ。

まぁそんな感じか。ライブ見てもっと笑いたいものです。さようなら

2005-08-02 Syrup16g "UP TO THE WORLD #2"@渋谷AX

 LIVE REPORT

今日はシロップのワンマン初日に行ってきたわけですが、もう、なんというか、シロップ自体がどうとかじゃない気がしてきた。最近は自分の中のライブに対するハードルが上がり過ぎている、それかライブそのものに飽きてるんじゃないかっていう。ライブをあまりに楽しめていない自分がさすがに嫌になってきました!とりあえず、一曲目が「Everything is wonderfulだった時点で、ああ今日は動脈のとおりのセットリストなのか、と少し萎えたぜ!

五十嵐は相変わらず中途半端な音量で煮え切らない音のギターを弾いていて、サポートのVOLA青木のギターにおもっくそかき消さたりしていましたが、ベストの脈絡のない選曲のおかげで最初から勢いある曲をやったからか、今日は中畑のドラムの調子もすごい良くて勢いあったし、全体の内容としてはそれなりに良かったと思うのです。でもーーあああーものすごい冷静にライブをみてゐる自分があああーおるのですわあーー。だってさああーどこか予定調和じゃね?

終わっても客が帰らないので最後に五十嵐が出てきて一曲だけ弾き語り。「明日を落としても」でもやってくれるのかと思ったらなぜか「ハピネス」。Dのコードがーああーあまり鳴っていないのですよお五十嵐さん!もう少し頑張ってくれ!まずはBAD CATのボリュームのツマミを回すんだ!なんなら俺が回すぞ!

それにしても、中畑のコーラスは超絶キレイですね。明日も見てきます。

2005-07-18 FRICTION@渋谷クラブクアトロ

 LIVE REPORT

浅草にて、社長夫婦と一時間雑談をするという斬新な面接をこなしたあと、雨の中行ってきましたよ。後ろのほうにシロップの中畑さんが一人で突っ立っていたので、「新譜出るってホントですか?それともベストなんですか?」と聞こうかと思いましたが、ちょっと威圧感あるし怖くて話し掛けられませんでした。

まぁそれはそうと、いやー久しぶりにライブ見て笑いました。良かったです。 まず驚いたのがアレだよね。RECKなんていうから、無知な俺はてっきり外人が出てくるのかと思っていたのに、出てきたのは大江慎也みたいなオッサンでした。まぁフリクションは日本のバンドなんだから当たり前なんだけどさ!

いや、でもこのオッサンがすげーんだ。エフェクター駆使して、ベースなのにギターみたいな音出してギュインギュインとソロみたいなの弾いてんの。ぶっとい音なんだ、コレが。自分で出した音をその場でサンプリングもしてたかな?まぁそれ自体は大して珍しいことではないかもしれないけど、ベースとドラムだけであのピリッとした空間を作り出すことの要因になっていたことは間違いない。

達也はといえば、フリクション用に音作りを変えているのか、先日のツインテールとは打って変わって、スネアもバスドラも物凄くズッシリとした重い音。ストレートにロックなドラムを叩いてました。そう、いわば歌モノの後ろで叩くver.の達也なわけですよ。RECKがひたすらフレーズを繰り返して、達也がシンプルな8ビート刻みまくっているだけなのに、段々と雰囲気が高揚していくあの感じ、想像することができるでしょうか。そのあたりがカッコ良すぎて、思わず笑ってしまった。そして、呆然。そのあとは、むしろ少し涙ぐみそうな勢いだった。

曲自体は結構同じような調子のものが続いて、さすがに中盤は少しダレた感じだったけど、むしろあの同じような曲だけを連発して、ずっとテンションを維持しつつあれだけカッコイイのがスゴイわ。あのカッコ良さは、それこそ技術ではなくてアティチュードの問題というか、叩き方がカッコイイという至極簡単なことに収束するような……。もしくは、原始的な肉体の躍動の美しさ、とかそういう次元の話かもしれない。

アンコールの最後、バシッと音が止まって曲が終わったのが最高でした。また見たいです。

2005-07-11 twintail@六本木SuperDeluxe

 LIVE REPORT

というわけで、行ってきましたよ。地下一階のコンクリート打ちっぱなしみたいな空間に、客は200人ぐらいかな。真ん中あたりにドラムなどの機材が置いてあって、周り三面を客が囲む感じで、残り一面の壁とかにプロジェクターで映像を流してました。前列の人はみんなイスに座っていたので見やすかったです。ドラムを叩く達也を後ろから見れたのは結構新鮮だった!生音が聴こえるっていう状況も初めてだったかもしれません。それぐらい間近なので、不思議な気分。

そして、照井がオールバックじゃなくて髪を下ろしていたのが衝撃的。その姿はもはやただのオッサンです。照井を見るのは初めてだったのに、なんの感動もありませんでした。相変わらず、見かけとは違って、柔らかい音のベースを弾いてたけど、なんの変哲もないプレイなので特に面白くなかったなぁ。いや、なんかスゴイことしてんのかもしれないけど、セッションには向いてないんじゃなかろうか。歌モノの後ろのほうが似合ってる気がする。なんとなくだけど。

まぁそれは達也も一緒なのかしれんけど、ドラムは単体で見てても面白いからいいんです。特に休憩後の曲がすげー良かった。タムをドカドカ叩いてるときの達也はカッコイイ。後ろからの視点だったからか、ドラムを叩く達也をずっと見ていたら、なにかこう自分が叩いてるような気分になってきてちょっと楽しかった。勝手に自分を投影して、「そろそろ、ここでフィルがハジけるはず!」みたいなこと頭の中でやってました。まぁたぶん意味が分からないと思うのでいいです!

九月にはリキッドでツインテールやるらしいよ!二回はまぁ見なくてもいいかなぁ。とりあえず、次の達也セッションは来週のフリクションです。見ないと死ぬほど後悔する!と音楽評論家の小野島大が豪語していたので、楽しみです。

2005-06-18 サンボマスター@日比谷野外音楽堂

 LIVE REPORT

というわけで、昨日は野音でサンボ見てきました。

カウントダウンで見た二回のライブは最高だったんだけど、正直言って今回はそんなに良くなかったなぁ。なんというか、サンボと指定席って相性が悪いような気がした。どっちにせよ俺はほとんど棒立ちで見てるから関係ないんだけど、観客全体としてもやっぱりノリにくいんじゃないかな、サンボはああいうバンドだし。盛り上がりたい人が前にグワアァーって押し寄せて、少し引いて見たい人は後ろに下がれるっていうスタンディング形式が一番合ってると思います。

あとはまぁ曲と演奏の問題か。勢いだけで押し過ぎだわ、アレはw。ギターの音が荒すぎて何弾いてるのか分かりにくいし、ギタソロは全曲ほとんど一緒。8割方開放弦かき鳴らしてるだけってのはさすがにないよ!フェスで見たときはもっと音のバランス良かったんだけどなぁ。山口の歌も、ツアーの疲れなのか、もはや喉自体がずっと疲れているのか知らないけど、あんまり歌えてないし、別に歌おうともしていないという状態。

AメロBメロほとんどしゃべってたんじゃねーかってぐらい歌わないんですよ。もしくはロックンロールとオイオイの連呼で誤魔化すか。まぁフェスでもそんな感じだったけど、ワンマンでずっとああいう状態が続くと、そこのメロディ好きな人がかわいそうだろ!って思うし、俺自身も聴きたいからもう少しきちんと歌ってもらいたいなぁ。「客が望むことに合わせてやるなんてバカ。やりたいようにやってそれを受け入れてもらうことが重要」ってことはよく言われるけど、プロとして最低限のものは叶えて欲しいなぁというワガママな思いが頭をよぎります。

曲はねぇ……ずっとああいうのが続くとどうしてもダレるよね。3rdのアルバム曲は聴いても単純に盛り上がらない。これはライブに関しての問題ではないのでどうしようもないですけど。お馴染みの曲は何回聴いてもカッコイイから、ライブ後半はすげー盛り上がってたし、見てても楽しかったです。やっぱドラムがカッコイイなぁ。もはやヘヴィーロックみたいに重々しい音してて、素敵な存在感。アドリブでCDより手数が増えてるっていうあの感じがすごく好きです。あの後半の全員ががむしゃらに突っ走ってる感じが、もっとこうライブ全体に満ちれば(表面的な演奏の問題だけではなくて)もっとスゴイものになるような予感がする。

そんな感じで、今のところはそういう曲が連発されるイベントやフェスで一時間ぐらいのライブを見るのが最適なんじゃないかって気がする。客もね、みんながみんなサンボ大好きっていうよりは、興味がない人も混じってるっていう状況のほうがいいかもなぁと思いました。全員が手挙げて愛と平和とか叫んでるとちょっと気持ち悪いというか、宗教がかってるというか……。どうしてもね、うん。

ワンマンっていうのはなんであれそういう要素があるとは思うけれども、山口も「後ろの方で、手を挙げないで、今日はサンボマスターを噛み締めてやろうと思ってきてる人。それでいい。あなたは間違ってない。あなたの為に歌いますよ」とか言う人だし。かといってサンボのようなバンドのライブで全員がそんな感じだと、盛り上がらないし、この辺のバランスはいつになっても難しいものです。

以上、素直にライブを楽しめない人間のレポでした!  

2005-06-04 peridots@新宿タワレコ

 LIVE REPORT

昨日は新宿のタワレコでペリのインストアライブ。

五曲だけだったけど、弾き語りだったからすげー良かった。やっぱ弾き語りだと声が一段と際立って良いわ。高橋さんちょー歌ウマイ。ちょーイイ声。アレだよね。あそこまで声が楽器化すると、曲がどうとかいう問題じゃなくなってくるよね。高めのメロディもいいけど、中音域の声がもはやマッサージと同意義のレベル。聴いてると、耳にもわぁんもわぁん響いて、とにかく気持ちが良いんだ。

もしも曲に幅を出すことができないのなら、どれだけヒトを気持ち良くさせる声を出すことができるかの限界に挑戦すればいいと思う。あまりに良い声なので、「どうだ良い声だろ、んふふふふふ」と自分の声でもないのに周りの人に対して自慢げになってしまいました。まぁ一見さんがどんぐらいいたかは分からないけど、とりあえずタワレコのスペースはいっぱいいっぱいでした。結構ライブ見てCD買った人いたんじゃないだろうかと勝手に思ってます。個人的には「労働」が特にジーンと盛り上がりました。あれはイイわ。

ってか、シロップ中畑さんウロウロしすぎです。始まる前に下の階にいたら、ふっつーに歩いてたわあの人。俺がライブ終わったあとサイン入り歌詞カード引き換えてもらってるときにもまたウロウロしてて、そのあとやっとこさキタダさんと関係者入り口のほうに入っていきました。いつの日か話し掛けてみたいんだけど、あの人結構威圧感があるから今回も無理でした。

「YOU ARE THE SONG」がかなりありがちなラブソング風だったことだけが少し気に掛かりましたが、10日のワンマンも楽しみにしております。それでは。

2005-05-14 ROVO,NATSUMEN etc@日比谷野外音楽堂

 LIVE REPORT

というわけで、行って来ましたよ。去年のロザリオス以来、一年ぶりの野音です。雨は降らなかったけど、最後のほうは肌寒くて震えてました。四時間半立ちっぱは疲れます。えーと、こっちの方面にいくと客層もちょっと感じが違うよね。民族衣装っぽい服着てる人がたくさんいるし、子連れの夫婦や外人さん、踊りまくる人、そしてライブなのに何故か酔っ払ってつぶれてる人。ROVO見てるときに酔っ払いに抱きつかれそうになってビビりました。

最初の二組の感想は省略して、まずはNATSUMEN。一曲目に前回やってくれなかった「Newsummerboy」をやってくれたんだけど、これが!全然良くなかった!PAのせいだったのかな。ペットの音が馬鹿デカイのにギターがクソ小さくて全てがアンバランス。そのうえ、ドラムのマシータさんの疾走感がゼロというね。たぶん病み上がりで、まだケガが完璧には治ってないような気がします。一曲目のあと、メンバーが近づいて「おいおい大丈夫か」って感じで話し掛けてたし。

後半は音のバランスも直ってまぁまぁ良い感じでした。マシータもテンポが速い曲でなければなんとかなるようです。結構ドカドカ叩いててカッコ良かったんだけど、いま一歩何かが足りない。なんなのかは分からないんだけど、いまいち振り切れてないというかなんというか。まぁでも最後のぶっ飛び加減は良いよNE!ギター投げて、予備のギターにいきなりシールド差し替えて、また投げて、アンプ倒してました。スタッフにとっちゃいい迷惑ですが、俺の隣にいた外人さんはこの様子を見ながらOH!って喜んでました。

続いてROVO。照明も凝ってて綺麗だったんだけど、なんか完璧すぎてあんまり面白みがないように思えてしまいました。NATSUMENは口笛で吹けるようなメロディがフレーズの中に結構あるし、演奏とか意外と荒削りでまだロックの範疇に収まってるけど、ROVOはなんか全ての音がグルグル回ってて、体を動かさざるを得ないようなものが目の前に存在してるような感じ。ここまでいくと何て表現していいのかか分からないのです。なんというか人力トランスみたいなもんですかね。踊りたい人にはうってつけ。途中にやった新曲は長かったなぁ。50分て!あれをインターバルなしで演奏できるのがスゴイわ。ある意味バカ。

いやーでもやっぱ野音は良いですね、一番後ろにいてもきちんと音が届くから。来月のサンボが楽しみです。それではサヨウナラ。また明日。

2005-05-13 VOLA & THE ORIENTAL MACHINE@代官山UNIT

 LIVE REPORT

というわけで、行って来ましたよ。恵比寿から歩いていこうと思ってたけど、雨だしタルくなったのでやめました。代官山の駅のすぐ近くにあって便利だけど、そもそも駅自体がめんどくさいところにあるから意味がない。中は思いの外デカかったけど、縦に長いから、あんま客入れすぎると後ろの人とか全然見えないんじゃないだろうか。ロッカーは多少あったけど、今回は使いませんでした。

ライブの内容は、まぁ今回も普通だったかな……。最初のほうにやった「concour」が一番カッコ良かった気がする。唯一中畑さんの演奏に高揚が見られたような。あとはコミュニケーションぐらい。でもなぁ、コミュの間奏とかちょードカドカ叩くチャンスなのにあんま面白いことやってくれなかったしなぁ。「こんなアドリブやっちゃってるけど、どうよ?」「おーっとそうきたか!」みたいな感じでベースの有江と時々顔を見合わせて笑うんだけど、特に何もしていないように見えるのは俺だけなのでしょうか。それとも、なんか違うことで笑ってんのかな。

っつーか、16ビードでバスドラ四つ打ち!みたいな曲が多すぎるんじゃなかろうか。しかも、アヒトのあのボーカルじゃバラードも歌えないし、増えるのはミドルテンポの妙なちくりんな曲ばかり。まぁそんな感想を抱くということは、そもそも俺は向いていないのかもしれません。前のほうはみんな楽しそうに踊ってたけど、俺は仁王立ちで見てたしな。そういや、ピザオブデスTシャツ着てる人いたけど、あの人は一体どこの方面からボラにやって来たんだ。すげー気になる。あと、どうでもいいところでいうと、有江はあんなにフレーズ動いてるのにピック弾きなんだなと今更ながらに気が付いた。

まぁそんな感じだったのですが、アンコールの最後でポップショコラの二人が出てきたから俺は最高に満足だ。あの二人が出てきた途端、ステージが和みました。コーラスしてるときに、リズム取って左右に揺れるんだ。それがちょーカワイイ!ちょーキュート!別にアイドルにいたらかわいくないんだろうけど、アーティストだとなぜか可愛く見えるのが不思議だ。安藤裕子しかり、salyuしかり、ボニーピンクしかり。千円だし、ワンマン見に行っちゃおうかな!

明日は野音でROVOとNATSUMEN+その他見てきます。雨降るな!

2005-05-03 山下洋輔、大友良英、中村達也@新宿ピットイン

 LIVE REPORT

行って来ました。ピットイン初めて行ったんだけど、前半分が座席になってまして、ステージも低くて見にくかったです。なので、頭を見るのがやっとで、ハコは小さいのになぜかほとんどモニターで見るハメになるという、隣にいるのに携帯で通話状態。やっぱリキッドぐらいがちょうどいいよなぁと思った次第です。

山下洋輔はメロディがあるのかないのかよく分からない怪しいピアノばっか弾いてるし、大友良英はギターで通信機器が壊れたような音を出していて、俺には理解できないそのアヴァンギャルドさについていけず眠くなった部分があったので、個人的にはまぁ良かったかなってぐらいの感想になってしまいました。

ペース配分を全く考えていないような全力疾走のドラムを延々と叩ける達也には相変わらず感動するんだけど、今日はあんまグッとくるフィルがなかったなぁと。スネアからフロアタムへのごく普通なロールばっかしてた気がする。でも、なんかある程度はカッコ良く見えてしまうから不思議だ。だって瞬間最大速度的なものが地を這うかのごとくめっちゃはえーんだもん!あと、達也ってハイハットとスネアをひたすら同時に叩くの好きだよね。やってるのよく見かけます。

三人のリズムがあれで合っているのかどうかがいまいち判断できん。っつーか、そもそも一定のリズムを刻んでるのは達也だけなんじゃないかっていう。三人が好き勝手にやっているように見えるんだが、あれには設計図は存在するのだろうか。それとも、やっぱ全部アドリブなのだろうか。ギターはリフみたいなのは全然弾かないし、そのうえベースもいないから、勢いが合わさったときのカタルシスみたいなのがあんまないですね、こういう感じの演奏だと。

そんな感じで、セッションとしては勝井とかとやってるやつのほうが好きです。こうなると、やっぱ照井とのセッションが見たかったな……。嗚呼。

06/04/25 syrup16g "UP TO THE WORLD #1"@渋谷AX

 peridots

昨年とはサポートメンバーが大幅に違い、ドラムにはJUDEのヒロシ、キーボードにはゆずのサポートでも有名なsunny、ベースはキタダさん、ギターは誰だかよく分からないタカミっていう人。ギターとキーボードのみで「話をひとつ」が演奏され始めた途端、会場の空気がサーッと変わっていくのがスゴイ。そして、二曲目が「労働」。イントロじゃ何の曲か分からなかったわ。「労働」だけでなく、コラースが入り、アレンジも去年のワンマンとは全然違う感じになってて、全体的にすごく良かったです。っつーか、やっぱ歌めちゃくちゃうまいなぁ。見終わったあとに思い浮かんでくる感想はそればかり。あの声はホントに神がかってます。

曲の幅が狭いという印象はまだ変わらないけれども、今回は声や演奏にライブの勢いっていうものが感じられたのがスゴイ良かったなぁと。前回はホントに声のみ、って感じだったからさ。最後に演奏された「ライフワーク」なんて、ラストで曲の内的勢いのようなものがどんどん高まっていってるのが伝わってきました。ヒロシがね、盛り上げに一役買ってて、意外と良かったんですよ。JUDEではあんな微妙なドラム叩いてたのに、今回はちょっと面白いフィル叩いたりしててね。相変わらず手首は直線的で全然跳ねてなかったけど…。でも、以前よりすげー上手くなってた気がする。前回見たのが一昨年だから、上手くもなるか。

あと、ゲストで来てた有名ギタリストの鈴木茂が弾くフレーズが妙に80年代チックで古臭かったからっていう理由もあるのかもしれないんだけど、なんか小田和正的雰囲気があるんじゃないかって見てて思った。まぁそれは大げさにしても、今回の三つのバンドの中で、大衆に受け入れられる要素が一番強いのはペリだと思うんですよね。だから、売れると思うし、売れるべきなのかもしれん。普通にドラマ主題歌とか似合いそうだもん。 まぁそんな感じで良かったです。

 VOLA & THE ORIENTAL MACHINE

相変わらずアヒトのギターは変な音だ。まぁ出来は…可もなく不可もなくといった感じ。なんか音が全体的にこじんまりしてるんだよなぁ。後半は多少盛り返してきた気がしたけど、やはり中畑さんの勢いが足りなさ過ぎる。あの人は!もっとやれる男だよ!演奏は微妙でしたが、L!O!V!E!のフリを恥じらいもなく真顔でやってのけていたアピートや中畑さんはある意味面白かったです。 他は特に感想なし。なんかどんどんスパルタっぽくなってるような気がする。

 syrup16g

今回は良かった。そう言えるライブを久しぶりにしてくれたことが嬉しいです。一曲目の「Everything is wonderful」が始まったときに、あの独特の雰囲気のようなものが戻ってきたように感じられてワクワクしました。年末以来のライブで不安だったのか、途中五十嵐が「こんなんでいいですかね」なんてMCをしていましたが、もしかして一瞬ダメ出しばかりのライブレポを書く俺に言ってるのか、などと妄想しドキっとしたのは秘密です。そんなんで大丈夫ですと言いたい。

やっぱね、サポートがいたほうがいいですよ。ネットに「今回はサポートいるらしい」なんて書いてあったので半信半疑で待っていたら、本当に準備の段階でマイクが三本用意されてビビりました。しかも、サポートはボラの青木!五十嵐の横で、散々ノイジーなギターをかき鳴らして去っていきました。

あの人、演奏中七割は後ろ向いてフィードバックノイズ出してたんじゃなかろうか。そればっかだったのでちょっと笑いました。緩急が足りず、静かなところではもうちょっとキッチリ音消して欲しいなぁとも思ったけど、最大の功労者にワガママを言ってはダメだ。荒削りにギュインギュインしててカッコ良かったし、あの勢いに乗じて五十嵐も演奏中にジャンプなぞ披露してくれたんだし、そこは感謝感激あめあられ。不穏なフィードバックが漂う「シーツ」も新鮮で面白かった。

五十嵐の声が出てたことが大きい。この前テレビでカウントダウンの映像を見たときは「これは歌手とは言えないな……」なんて思ったりもしましたが、今回は見違えるほど声が出てました。そして、やっと勢いを取り戻してくれた中畑さんですよ。さっきのボラはなんだったんですかと問い詰めたい。リアルのハイハット使いはやはりテンションが上がります。ダダッジ!ダダッジ!みたいなやつ。ごめん、意味不明で。まぁあれでも実力の80%ぐらいなんじゃないだろうか。皆引くぐらいドカドカ叩いちゃえばいいんだ。あの人は!もっとやれる男だよ!

そして、ライブでは聴いたことがなかったり、久しぶりにやるような曲を詰め込んだセットリスト。「(I can't)Change the world」 が聴けたのが嬉しかった。声の張り上げがしっかりしてた「不眠症」も良かったし。青木に触発されたのか、アレンジが少し違うというか、全体の細かいニュアンスが激しい感じになってて良かったです。特にソニックのAメロあたりのドラム。なんかサビでちゃんと演奏が盛り上がるシロップは久しぶりに見たような気がするのは俺だけかな。

そんな感じで、まだ「ヤバイ!最高だ!」と絶賛はできませんが、調子が良い方向に向かってきているように思いました。早く一昨年のリキッドを越えるライブを見せて欲しいものです。サポートは毎回青木なのだろうか。気になります。

っつーか、新譜まだー?

2005-03-09 SPORTS@下北沢CLUB Que

 LIVE REPORT

えーと、昨日は下北でSPORTS見てきました。下北系のライブハウスは初めて行ったんだけど、乗り換えがめんどいですね。鳴り物入りでデビューしたというのにSPORTSさんは相変わらず人気がないらしく、入場した時点で客が20人ぐらいしかいませんでした。また内輪のライブに来たのかと勘違いしてしまうところでした。まぁ最終的には結構入ってたけど、完売にはほど遠い感じです。

ネットで見たライブ映像がとても良く、「これは生で絶対見たらカッコイイ!」と思って、曲も知らないのに去年の9月に渋谷屋根裏のイベントを俺が見に行ったということからも分かるとは思いますが、ほんとドラムは良い音してて上手いし、ギターもすげー芯の通った音しててカッコイイんだ。若手としては充分な迫力ですよ。もっと売れてもいいんじゃないかって見ながらずっと思ったりしてました。

だが、いかんせん曲の幅が狭いというか、似たような曲が多い。リズムも全部スッチャースッチャー。前回はイベントだったから良かったけど、さすがに音目当ての人間がワンマンで丸々二時間見るとなると飽きます。アンコール二回もやるもんだから、最後のほうはもう「早く終わらないかな」とか思ってしまいました。もう一皮剥ければ、良いとこにいける気はするんだけど難しいところだよNE!

まぁでも、曲は踊れる系統だし、知名度さえ上がれば今のままでも新しいファンは多少獲得できるのではないでしょうか。ボーカルの人の声は特徴的で俺は好きです。今度のfuzz maniaxに出るみたいなので、ファンがもうちょい増えることを願ってます。テナーあたりのファンをかっさらっていってほしいです。

2005-02-24 NATSUMEN@LIQUID ROOM ebisu

 LIVE REPORT

いやー今日のライブは良かった!まずはオープニングアクトの勝井祐二(vln)+中村達也(ds)+ナスノミツル(b)。達也が!カッコ良すぎて!もう言うことないです。強いて言うなら、もう少し暴れても良かったんじゃないかってぐらい。なんかいつもよりもキッチリ叩いてる印象を受けました。少し叩き方が変わったのかもしれない。抑えつつも音から滲み出る衝動!って感じでカッコ良かった。

それにしても、カッコ良かったなぁ。まず、アレだもんな。顔からしてカッコイイ。そして、叩き方がカッコイイ。横も見ずにあんな大振りで鋭く叩いてんのに、クラッシュとかライドをちょージャストにキンキン鳴らせるのがスゲー。っつーかこれスゲーの?普通?いや、でもこれはカッコ良かった。あまりにどっちもキンキン鳴ってるから、どっちがライドかクラッシュなのか分からなかったぐらいです。

しかも、達也は音自体が良いってときは今までそんなになかったんだけど、今日は音もちょーいいの!スネアがカンカンめで最高でした。で、あのタムの張り具合も最高。セット自体がいつも結構低めに設置されてるんだけど、低空飛行な感じでタムの上スレスレをものすごい速さで駆け抜けるような様がいいですね。すっげー力強く叩いてて、よくタムが破れないよなぁとよく分からないところに感心してしまいました。あの迫力は誰も真似できねーわといった感じです。

NATSUMEN見ながら思ったんだけど、普通ドラムがいて周りにギターだのなんだのがいたら、ドラムの存在が一番前に位置してるってことは結構珍しい気がするわけですよ。実際問題、NATSUMENでドラムの方は結構ドカドカと叩いていたわけだけど、あくまでも存在としては後ろにいたように思えたんだ。だが!達也はいつだって主役級の存在感!ここがスゴイんじゃないだろうか。

そんなわけで達也は最高でした。で、次はメインアクトのNATSUMENなわけですが、これはなんつーか、スゴかったと言えばスゴかったんだけど、音が入り乱れすぎてもう何がなんだかよく分かんなかった。予想していた以上のカオス。音圧はかなりありまして、スゴイ迫力でした。「CDは音圧が足りなくて物足りない」なんて書いている人がいましたが、確かにそれも納得のいくライブ。あれはどの楽器の音圧がスゴかったのだろう。全体的に音がデカかっただけかな。

まぁでも、主導権を握っているのであろう元BOATのAxSxEのギターは確かにカッコ良かったよ!めちゃくちゃにギターを振り回しながら弾き倒していて、挙句の果てにはギターを壊して去っていきました。ギターを壊す人って、生で見たのは初めてかもしれません。もったいねえぇ!ビール飲みながら演奏してたけど、始まる前から結構飲んでたのかな。シラフとは思えないテンションでした。

ドラムのマシータさんはちゃんといるにはいたのですが、まだ調子が良くないらしく、サポートの人とツインドラムで叩いてました。めちゃくちゃなのにキメるとこはちゃんとキメるっていう、合わせるのがクソ難しそうなあの楽曲を、サポートの人は一体何日で覚えたのでしょうか。とても気になります。

で、俺が不満なのは「Newsummerboy」をやってくれなかったことだ!この曲が聴きたいがために行ったのに……。アンコールあるのかと思ったら、やらねーでやんの。まぁあんだけギター壊して去っておきながら、またしれっと出てきたらそれはそれでオカシイけどさ!最後の曲はみんな燃え尽きる勢いだったし。

そんな感じで、久しぶりに満足のいくライブでした。気分が良くなった俺はTシャツを買ってしまったのですが、冷静になって見てみると特に買う必要はなかったように思えてきました。まぁいいや。今度野音でROVOと共演するらしいんだけど、見に行こうかなぁ。野音で見たらもっと良さそうな気がするし。青山でやる達也と芳垣のツインドラムセッションも気になる。

以上、長文ライブレポでした。

2005-02-20 吉井和哉@ZEPP TOKYO

 LIVE REPORT

去年九月に行った100s以来のZEPPに行ってきたわけですが、相変わらず遠い。しかも、ライブに行くときに限って雨というね。すげー寒かった。

肝心のライブはどうだったのかと言いますと、やっぱ普通だった。今回はドラムがRIZE金子から民生のサポートなどで有名らしい古田たかしっていう人に代わったんだけど、個人的には微妙でした。音は良いんだけど、妙に足取りの重い感じがして、聴いていると腹の底に何かが溜まっていくような感覚を覚えました。あの人、テンポが速い曲を叩くのはあんまり得意じゃないのかな?ハイハット四つで刻むべきところを、よく二つで刻んでたし。エマは多少良くなっていた気がしないでもないかなぁ。根岸さんは音がデカくなってビョンビョン鳴ってた。

なんだろう。あまり満足できない原因は、単純に楽曲が物足りないからなのかな。それか、あくまでも「吉井和哉」はソロであってバンドではないから、もちろん主役は吉井なわけで、そこに演奏がどうのこうの求めるほうが間違いってことなのかもしれん。「吉井和哉」単体として見れば確かに歌は上手いし、ライブであんだけ声通って歌詞も聞き取れりゃ満足ですよ。見た目もカッコイイし。

でも、やっぱライブと言えば、演奏全体の得体の知れない勢いであって、そこから感じ取ることのできる高揚感なわけですよ。見ながら「なにあのカッコ良さ。バカじゃね?」ってぐらいの勢いで笑いたい俺としては、あんなライブでは全然満足できません!なので、当分吉井は見る必要はないかなという感じです。

なんかまた貶してばかりですが、「HATE」と「BLOWN UP CHILDREN」はカッコ良かったですよ!この二曲はやはりとても好きだ。「HATE」はアレンジが少しだけ変わって間奏が長くなったりしててまして、「BLOWN UP CHILDREN」は吉井のアコギが素敵でした。イントロからして最高です。この二曲含め全体的に声は伸びてたし、歌はすごく良かったなぁと思いました。あの声は才能。