2010年 10月 6日
APEC前に生物・化学テロ想定の訓練
来月、横浜市で開かれるAPEC、アジア太平洋経済協力会議を前に、列車内での化学テロを想定した訓練が6日、岡山市で行われました。この訓練は、APEC首脳会議の期間中に、岡山県内でもテロや妨害行為が懸念されることから警察とJRが合同で行ったもので、約100人が参加しました。列車内で毒性の強い化学物質が見つかったとの想定で行われた訓練では、乗客の避難誘導手順を確認したほか、化学防護服を着た警察の機動隊員が化学物質を特定し、回収する作業を行いました。警察では今年7月、岡山空港でも同様の訓練を行っていて、今後も関係機関と連携し、化学テロ対策に万全を期すことにしています。

検察審査会PR街頭キャンペーン
検察官が下した不起訴処分が正しいかどうか国民の目線でチェックする機関、検察審査会を広く知ってもらおうとJR岡山駅前で街頭キャンペーンが行われました。これは法の日週間にあわせ毎年、行っているもので検察審査協会のメンバーが検察審査会の説明が書かれたミニカレンダーを配りPRしました。検察審査会は抽選で選ばれた国民が被害者の申し立てを受け、検察官の下した不起訴処分が正しいのか審査する機関です。4日、検察審査会が民主党の小沢一郎元幹事長の強制起訴を決め、その役割が注目されています。強制起訴の制度は司法に国民の感覚を取り入れようと去年5月に導入されましたがこれまで岡山検察審査会で強制起訴となった例はないということです。

中小企業対象ワンストップサービスデイ
長引く円高への緊急対策として、県内の中小企業を対象に、金融や雇用の相談を1カ所で受け付ける取り組みが岡山市で行われています。この取り組みは、円高が続いていることを受け、中国経済産業局などが緊急対策として行ったものです。日本政策金融公庫や県など11の機関が別々に行っている、資金繰りや経営改善などの相談を1カ所で受け付け、総合的に支援します。6日、サービス開始と同時に相談者が窓口を訪れ、担当者が相談に応じていました。この取り組みは6日午後4時まで行われています。

岡山市の普通会計決算 財政指標改善も
岡山市は政令市初年度の普通会計の決算を発表しました。財政指標はわずかに改善しましたが依然として厳しい財政状況が続いています。岡山市によりますと歳入の総額は2518億4600万円で、政令市移行に伴う交付金や交付税の増加で前の年度より9.5%増えました。一方、歳出の総額は2457億6900万円で社会保障費の増加などでこちらも9.1%増えました。実質収支は約42億8000万円の黒字で、柔軟な財政運営ができているかを示す経常収支比率は90.5%と3.1ポイント改善しました。市では職員採用の凍結や行財政改革などの効果としています。しかし依然として人件費や借金返済に財源の多くを割かれ、将来を見据えた投資に回す費用が十分では無い状態で、厳しい財政状況が続いています。