錦織、初戦敗退　右ひじ手術後国内復帰戦…テニス

　◆男子テニスツアー　楽天ジャパン・オープン第２日（５日・有明テニス森公園）　男子シングルス１回戦で、世界ランク１２１位の錦織圭（２０）＝ソニー＝は同５４位のビクトル・トロイツキ（２４）＝セルビア＝に４―６、２―６で完敗。昨年８月の右ひじ手術から復帰後初の国内試合を白星で飾れず、２年ぶりの２回戦進出を逃した。初来日した世界ランク１位のラファエル・ナダル（２４）＝スペイン＝はストレート勝ちで初戦を突破した。

　最後にバックハンドがアウトになると、錦織は力なく下を向いた。「消極的になってミスの少ないテニスを選んでしまった。もったいない試合をした」。９月の全米オープンで当時世界１３位のチリッチを破った勢いは見られず、「最悪」の初戦敗退に終わった。

　トロイツキには２年前のツアー下部大会で勝っているが、１９３センチの長身から繰り出す時速２００キロ超のサーブで８本のエースを奪われた。「自分はサーブの調子も悪いし、フォアハンドの感覚も良くなかった」と錦織。ジャンピング・フォアハンド「エア・ケイ」も不発。第１セットを４―２から逆転されると、第２セットも押し切られた。

　全米３回戦を左足痛で棄権し、練習再開したのは約３週間前。「体は大丈夫だが、あまり練習できなかった」とエンジン全開とはいかなかった。６日は添田豪（空旅ドットコム）とペアでダブルス１回戦に挑む。「落ち込み過ぎないようにしたい」。２年ぶりの有明。このままでは終われない。

　◆ナダル日本初勝利　全米オープンで史上７人目の生涯グランドスラムを達成したナダルが日本で初勝利を飾った。「初戦なので普段より疲れたが、もっといいプレーをしたい」と意欲。ナダル人気でダフ屋が現れ、午後３時の時点で大会２日目としては異例の観衆９８０４人を記録。日本のアニメ「ドラゴンボール」が大好きという２４歳は「明日は試合がないので観光に行きたい」とご機嫌だった。

　

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