日系人部隊に議会勲章授与へ
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日系人部隊に議会勲章授与へ

10月6日 11時38分 twitterでつぶやく

アメリカのオバマ大統領は、第2次世界大戦中にアメリカ軍に志願してヨーロッパの激戦地などで戦った日系人の部隊に、アメリカ国民として最も栄誉のある「議会勲章」を授与する法案に署名しました。

第2次世界大戦中、アメリカでは、多くの日系人が「敵性外国人」と見なされ強制的に収容所に送られる一方、一部の日系人は軍に志願し、アメリカ陸軍の第442連隊や第100歩兵大隊など日系人からなる部隊に編入されてドイツやイタリアの激戦地などで戦い、その多くが命を落としました。法案は、こうした日系人の部隊は「国内で人種差別と戦い、国外でファシズムと戦って、勇敢さと国家への献身を示した」として、アメリカ国民として最も栄誉のある「議会勲章」を授与するもので、5日、オバマ大統領が署名しました。ホワイトハウスで署名に立ち会った元第442連隊のテリー・シマさん(87)は「命を落とした仲間たちに光を当てるものだ。現在のアメリカの日系人社会にとってもたいへん喜ばしい」と話していました。今回の勲章授与の法案は、戦後65年がたち、退役軍人の高齢化が進むなか、日系人が多く住むカリフォルニア州の議員らの呼びかけで議会を通過したもので、授章式は来年にも行われ、勲章はワシントンのスミソニアン博物館に収蔵されるということです。