名古屋−仙台 後半、仙台・中原(左)とヘッドで競り合う名古屋・闘莉王=2日、瑞穂陸上競技場で
|
 |
6日に開校する名古屋グランパス豊橋スクールの開校イベントが3日、愛知県豊橋市の豊橋フットサルクラブで行われ、ドラガン・ストイコビッチ監督(45)がゲスト出席した。生徒にエールを送るとともに、右ひざの靱帯(じんたい)を痛めているDF田中マルクス闘莉王(29)について「代表戦に出るのはリスクがある」と、アルゼンチン戦(8日・埼スタ)と韓国戦(12日・ソウル)に出場して状態が悪化しないか案じていた。
ストイコビッチ監督の表情が曇った。4日から代表合宿に参加する闘莉王のコンディションに、不安を隠さなかった。
「闘莉王はまだ痛みがあるようだ。次の代表戦に出るのはリスキーではないかと思う。少し体を休めて、しっかり治療に専念した方がいい」
2日の仙台戦で2得点に絡んだ闘莉王だが、右ひざ靱帯(じんたい)を一部断裂したままの強行出場だった。前半はパスミスも目立ち、本調子には程遠かった。代表合宿には参加する方向だが、患部のエックス線写真を持参する。アルゼンチン、韓国との2連戦に出場できるかは不透明だ。
日本代表のザッケローニ新監督に対して全面サポートを確約しているピクシー監督だが、闘莉王の右ひざが悪化すれば赤鯱軍団の戦力ダウンは避けられない。それだけに、無理をしないようメッセージを発したのも無理はなかった。
開校イベントでは、小学1年生から6年生の新規スクール生60人に「グランパスはみなさんとファミリーになりました。私も子どものころ、ボールと一緒に楽しんだ記憶がある。サッカーを楽しんでください」とエールを送った。2位鹿島と勝ち点9差に広がったリーグ戦についても「私はプレッシャーを感じていない。プレッシャーがかかるとすれば、それは鹿島やガンバだ」と強気な指揮官だが、闘莉王の負傷は気掛かりなようだ。 (塚田陽一郎)
この記事を印刷する