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【プロ野球】

マートン さぁイチロー超え

2010年10月5日 紙面から

 ライバルの前で、一気に決める。阪神の安打製造器、マット・マートン外野手(29)が、5日のヤクルト戦(神宮)でのシーズン最多安打の日本新記録更新を誓った。

 全体練習のなかった4日は新幹線で、東京入り。3日の広島戦(マツダ)で94年イチローに並ぶ210安打を達成したマートンは「自分のベストを尽くすだけだけど、1打席でも早く決めたい」と“停滞”することなく、一気に新記録を達成する決意を口にした。

 対戦相手が最多安打、首位打者を争うライバル・青木のいるヤクルトというのも燃える材料の1つ。現在、安打数では210本のマートンに対し、青木は204本。打率では青木が3割5分9厘とマートンに1分の差をつけ首位打者を走っているが、目の前で複数安打を放ち、プレッシャーもかけたいところだ。

 もっとも、マートンが一気に決めたい理由は別のところにある。「早く決めて解放されたいという思いはあるよ」。連日、最多安打絡みの質問攻めにあい、少々お疲れの様子。個人記録よりチームのことを一番に考えるマートンは、優勝を逃した今、巨人との2位争いに勝ち、本拠地・甲子園でCSを迎えることこそ目標なのだ。

 「どうなるかは神様が決めること。なるようになるし、ならないときはならない」と敬虔(けいけん)なクリスチャンらしく最後は神に委ねたマートンだが、その持った技術で、一刻も早く“最多安打騒動”にピリオドを打ち、日本一を目指すCSの戦いへ集中していくつもりだ。 (大久保晋)

 

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