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取り押さえ死第2回公判 同僚ら「殴っていない」 | ||
佐賀市で2007年、知的障害者の安永健太さん=当時(25)=が警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件で、付審判請求により特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警の巡査長松雪大地被告(30)の第2回公判が6日、佐賀地裁(若宮利信裁判長)で開かれた。松雪被告と一緒にいた上司の巡査部長(54)と、間近で一部始終を見ていた元警察官の男性(73)が「(被告は)殴っていない」と証言した。
巡査部長は、殴ったのを見たという目撃証言について「抵抗する健太さんの腕をつかもうとした行為が殴ったように見えたのでないか」とし、見間違いであると主張。取り押さえの最中、松雪被告の動きで不明な部分がある点については「記憶にないが、殴ってはいないのは確か。押さえることで精いっぱいの状態だった」とした。
被告側証人で、事件直前に安永さんの自転車に追突され、間近で見ていた元警察官の男性は、安永さんの負傷について「追突後、路上に投げ出された時や警察官とつかみ合いになった時などいろんな場面で可能性がある」と証言。「わたしは元警察官だが(被告を)かばって証言していない」と述べた。 |
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2010年09月06日更新 |