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弟らが意見陳述 安永さん取り押さえ死訴訟 | ||
佐賀市の路上で2007年9月、警察官に取り押さえられた直後に死亡した知的障害者の安永健太さん=当時(25)、同市木原=の遺族が県に損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が7日、佐賀地裁(野尻純夫裁判長)であった。安永さんの弟浩太さん(26)が意見陳述し、「警察が適切な知識で対応していれば兄ちゃんは今でもみんなと一緒にいたはず。必ず正してほしい」と訴えた。 原告側の河西龍太郎弁護士は「警察官は保護される者に何をしても許され、保護される者は警察官に反抗するだけで逮捕される」と保護行為の不平等を指摘。「警察官職務執行法に基づく保護は社会的弱者を守るための条文で、人を殺しても保護に当たるとは解釈できない」と主張した。 原告側弁護士によると、県側は取り押さえた警察官の供述調書や実況見分調書など約200点に及ぶ事件資料を提出した。原告側は今後、検察側が大学に依頼した3通の解剖鑑定書を入手した上で、次回口頭弁論で主張を展開していく方針。 |
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2009年09月07日更新 |