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地検はあらためて不起訴 取り押さえ急死問題 | ||
知的障害者の安永健太さん=当時25歳、佐賀市木原=が警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題で、佐賀地検は9日、安永さんの父孝行さん(46)が申し立てた佐賀署員5人に対する付審判請求について「棄却されるべき」と判断。起訴せずに、付審判請求書に意見書と証拠を付けて佐賀地裁に送付した。 この問題をめぐっては地検が3月28日、独自捜査で「警察官の行為は保護の範囲内」と判断。死因は「心臓性急死」で、嫌疑なしの不起訴処分とした。これを不服として、孝行さんは今月3日、特別公務員暴行陵虐致死容疑で付審判請求した。 付審判請求は、警察官の暴行や公務員の職権乱用などを告訴、告発したにもかかわらず、検察官が不起訴にした場合、告訴、告発人が、裁判所に事件の公判を開くよう請求する手続き。 刑事訴訟法では、検察官は請求を受けて7日以内に起訴について再考するよう定められており、今回、佐賀地検は「請求に理由はない」と判断。あらためて起訴しないことを決めた。 今後、佐賀地裁は請求の妥当性を審理する裁判を非公開で開き、公判開始か請求棄却の決定をする。公判になれば、地裁が指定する弁護士が検察官役を務め、通常の刑事裁判と同様に審理される。 |
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2008年04月09日更新 |