トップ |佐賀県内ニュース | ||
遺族が県に賠償請求提訴 警察官取り押さえ死 | ||
佐賀市の路上で2007年9月、知的障害者の安永健太さん=当時25歳、同市木原=が警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題で、遺族は26日、「取り押さえ行為は正当な理由のない暴行で、死亡との因果関係は明らか」として、国家賠償法に基づき、佐賀県に約4200万円の損害賠償を求める訴えを佐賀地裁に起こした。 原告は安永さんの父孝行さん(47)と弟の浩太(25)さん。訴状によると、警察官5人は同年9月25日午後6時ごろ、同市の路上で、正当な理由がないのに安永さんを取り押さえようと投げ飛ばして顔や胸を数回殴り、後ろ手に手錠をかけて押さえつけ、死亡させた、としている。 この問題をめぐっては、孝行さんが警察官を特別公務員暴行陵虐容疑で告訴したが、佐賀地検は昨年3月、「警察官の行為は保護の範囲内」と判断して不起訴にした。孝行さんはこれを不服として、佐賀地裁に刑事事件として裁判を開くよう求める付審判請求を申し立てており、現在、同地裁が請求の妥当性について審理している。 県警の津田隆好警務部長は「健太さんの冥福を祈るとともに、お悔やみを申し上げます。警察として必要な職務執行を理解してもらえず残念」とのコメントを出した。 |
||
2009年02月26日更新 |