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【大相撲】

元朝青龍関が暴言を連発

2010年10月5日 紙面から

 “朝青龍らしさ”は変わっていなかった−。元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(30)が引退相撲から一夜明けた4日、東京・両国国技館に姿を現した。放駒理事長(元大関魁傑)らにお礼を言うためだったが、居合わせた報道陣に対してはいつもの暴言を連発。「朝青龍らしさを忘れないで」と語っていた引退相撲後の会見は“間違い”ではなかった。

 協会役員や審判部、力士らにあいさつを終えたダグワドルジ氏は、報道陣に遭遇すると、みけんにしわを寄せながら「アホ!」。駐車場へ向かう廊下で近づこうとすると「下がれ!」。女性リポーターには「クソババア!」と言いたい放題。引退相撲で「わたしはハラグロじゃない。相撲も速攻、言葉も速攻なんです。それだけです」と話していたが、まったくその通りだった。

 そうかと思えば、車に乗り込む前に女性リポーターの肩を抱き寄せ、笑顔で記念写真におさまるシーンも。この豪放磊落(らいらく)さが魅力でもあり、放駒理事長は「どこの世界に行っても一緒。頑張ってほしい。過去のことは問わないよ」と温かいエールを送った。

 今週中にもモンゴルへ一時帰国する予定。かつて「どんな人でも殺せる」と穏やかでない発言をした日本のメディアともしばしお別れ。“惜別の暴言”を吐いた形となったが、最後は笑顔になるところが“らしさ”だった。(岸本隆)

 

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