結成総会には障害者施設関係者ら約百人が参加。代表世話人の１人で県授産施設協議会の村上三代会長が「事件は、障害がある人たちが地域で安心して暮らしていくための根幹にかかわる。原因の究明なくして障害者の権利擁護はできない」と宣言文を読み上げた。

　参加した父孝行さん（４６）は、会の設立について「わたし１人の力ではできないことが多く、本当にうれしい」と感謝。「１日も早く、現場で何があったのかを知りたい」と話した。

　総会では、目撃情報を広く求めるための看板設置が県に認められたことを報告。会のメンバーが「公共性のあるものという訴えが県に届いた」と述べた。１９日にも現場に設置する。

　この問題をめぐって、孝行さんは１月、警察官が取り押さえる際に暴行を加えた疑いがあるとして、佐賀署員を特別公務員職権乱用等致死・暴行陵虐の疑いで佐賀地検に刑事告訴している。

【写真】死亡の真相究明などを求めることを確認した「安永健太さんの死亡事件を考える会」の結成総会＝佐賀市のメートプラザ佐賀