活動には安永さんの父孝行さん（４８）、弟浩太さん（２６）ら４０人が参加。「真実を明らかに」と染め抜いたのぼりを手に、問題の経緯を記したチラシ千枚を配った。

　この問題では、民事と刑事の両方で裁判が進行中。付審判請求により特別公務員暴行陵虐罪に問われた警察官の刑事裁判では、検察官役の弁護士が罪名を特別公務員暴行陵虐致傷罪とする訴因変更を申請。佐賀地裁は１１日付で許可決定した。

　致傷罪が付いたことで、遺族が公判に参加して求刑などの意見を述べることができる「被害者参加制度」の適用が可能となった。浩太さんは「法廷に立つことが認められれば、取り押さえた警察官本人に、兄ちゃんが亡くなった時にどう思ったか直接聞きたい」。孝行さんは「健太が亡くなってから時間は止まったまま。早く真相を明らかにして墓前に報告したい」と話した。

【写真】事件の真相解明のため、支援を呼び掛ける安永健太さんの父孝行さん＝佐賀市中央大通り