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取り押さえ死 初公判前に安永健太さん遺族が会見 | |||
孝行さんは「警察官の暴行による致死責任を審理しない悔しさはあるが、裁判所には現場で何があったのか事実を明らかにしてほしい」と複雑な心境を語った。
警察官側は「暴行の事実はない」と無罪を主張する方針で、公判の争点は「警察官の暴行の有無」と「暴行と安永さんのけがとの因果関係」の2点に絞られている。
会見で孝行さんは「殴ったかどうかだけを争う審理では本当に知りたいことは分からない」と裁判への不満をにじませ、「なぜ健太が亡くなったのか、なぜ警察の説明がころころ変わったのかなど事件の全体像を知りたい。被告1人だけでなく、かかわった警察官全員に法廷に出てきてほしい」と訴えた。
孝行さんは被害者参加制度に基づき、公判に参加して意見陳述や被告人質問をする予定。会見に同席した代理人の河西龍太郎弁護士は「健太さんが結果的に亡くなったことと、警察の組織的責任について意見陳述していく」と今後の方針について述べた。
【写真】29日の初公判を前に心境を語る安永孝行さん(右)=佐賀市八幡小路の河西法律事務所 |
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2010年07月24日更新 |