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弁護側証言、殴打「見ていない」 取り押さえ死公判 | ||
知的障害者の安永健太さんが警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件で、特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警巡査長松雪大地被告(30)の第5回公判が5日、佐賀地裁(若宮利信裁判長)で開かれ、弁護側証人として目撃者の男女3人が出廷し、「殴ったところは見ていない」と証言した。
現場近くのファミリーレストランに駐車し、約3メートルの直近から取り押さえ場面を見たという女性は「警察官が殴ることはなかった。腕を上下に振り上げたのも見ていない」と証言。「3年がたち、記憶は所々しかないが、安永さんが動かなくなった時の顔が印象的で、いつまでも残っている」と述べた。
現場の交差点で信号待ちの間に乗用車の助手席から目撃した女性は、弁護側の「殴ったように見えたという別の証言もあるがどうか」との質問に対し、「警察官が安永さんの手をつかみ、安永さんがそれを離そうとした反動で互いの手が上がり、そう見えたのではないか。わたしには故意に殴ったようには見えなかった」と話した。
証人2人は、ともに移動したり、友人と会話したりして目を離した時間帯があったことも証言した。 |
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2010年10月05日更新 |