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生命存在の可能性がある惑星を発見、米科学者ら

  • 2010年09月30日 12:21 発信地:ワシントンD.C./米国
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恒星グリーゼ581(Gliese 581)を公転する太陽系外惑星「グリーゼ581e(Gliese 581e)」(青い天体)の想像図。グリーゼ581を公転する別の惑星が見つかり、グリーゼ581gと命名された(2009年4月21日提供、資料写真)(c)AFP/European Southern Observatory

【9月30日 AFP】米カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California, Santa Cruz)と米カーネギー研究所(Carnegie Institution)の天文学者チームは29日、生命が存在できる可能性のある惑星を発見したと発表した。

 この星は赤色わい星「グリーゼ581(Gliese 581)」の惑星で、「グリーゼ581g(Gliese 581g)」と名付けられた。ハビタブルゾーン(宇宙で生命が存在できると考えられる領域)の中を公転しており、表面に水が存在する可能性がある。公転周期は37日と短い。

 グリーゼ581gの直径は地球の1.2~1.4倍で、質量は地球の3~4倍とみられる。質量から、この惑星には岩石が多く、大気を保持できるだけの重力を持っていると考えられる。表面重力は地球と同程度かやや大きいとみられる。

 惑星に液体の水と大気さえあれば生命が存在できるとは限らないが、惑星で生命が誕生するにはこの2つが必要だ。

■さらなる発見に期待

 グリーゼ581gは重力の影響で常に同じ面を恒星に向けて公転しているため、惑星の片側は常に昼の状態に、反対側は常に夜の状態になっている。グリーゼ581gの平均表面温度はマイナス31~マイナス12度と推定されるが、恒星に向いている面は灼熱(しゃくねつ)地獄、反対側は極寒地獄と温度差が著しい可能性がある。

 グリーゼ581gは、米国のリック天文台とカーネギー研究所の「リック・カーネギー系外惑星サーベイ(Lick-Carnegie Exoplanet Survey)の11年間の観測で発見された。11年という期間は天文学の尺度では非常に短いうえ、グリーゼ581は地球から約20光年と近いことから、科学者らはこのような惑星はほかにもたくさん存在する可能性があると指摘している。

 発見の詳細は学術誌「Astrophysical Journal」に掲載される。(c)AFP

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