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岩槻会社役員監禁死事件 元暴力団組員に無期懲役を求刑
このニュースのトピックス:さいたま傍聴記
さいたま市岩槻区の資材置き場で昨年5月、同市見沼区、会社役員、小林照忠さん=当時(31)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた同市見沼区、元住吉会系暴力団組員、木村康太郎被告(37)の裁判員裁判の論告求刑公判が17日、さいたま地裁(大谷吉史裁判長)で開かれた。検察側は「あまりにも極悪非道で残虐。社会復帰を前提とする有期刑は論外」とし、無期懲役を求刑した。
検察側は論告で、木村被告が当時交際していたホステスに「こいつ(小林さん)を殺すのと、おれが捕まっていつ出てくるかわからないのと、どっちがいい」と電話していたことなどに言及、殺人罪の適用を求めた。
一方、木村被告は最終陳述で「殺意を持っていないし、共謀して殺害したわけではない」と述べた。また、弁護側は、検察側の被告人質問で同被告が現在も暴力団とつながっていることを連想させる質問があったとした上で、「暴力団に対して怖さを抱く人もおり、公正な判断に影響を及ぼす恐れがある」と指摘した。
検察側は論告で、木村被告が現在も暴力団組織とかかわりがあると重ねて言及した。
起訴状によると、木村被告は少年らと共謀して昨年5月2日未明から3日にかけて、さいたま市岩槻区の資材置き場に小林さんを監禁して窒息死させた上、千葉市緑区の草むらに小林さんの遺体を埋めたとされる。