大統領が２週間以内の救出に言及…チリ鉱山落盤事故

　チリの有力紙テルセラ（電子版）によると、同国北部コピアポ郊外での鉱山落盤事故で、ピニェラ大統領は４日、地下約７００メートルに閉じ込められた作業員３３人の救出作業について「欧州への出発前に救い出されるのを期待している」と述べた。同紙によれば、大統領の外遊は１７日からで、今後２週間以内の救出の可能性が高まった。

　事故現場では、６日までに救出要員１６人が現地入りし、トンネルを通じて作業員を地上に運び上げるカプセル「フェニックス（不死鳥）」などを使って予行演習を始める予定。周辺では作業員を病院に搬送するヘリコプターが離着陸するヘリポートの建設も始まっており、救出準備は最終段階に入りつつある。

　大統領は「救出の瞬間を作業員、家族と分かち合うのが重要だ」と述べ、救出に自身が立ち会う意向を表明した。

　救出要員１６人は国営銅公社（コデルコ）の職員や軍隊、地元アタカマ州の救助隊員らで構成。一方、救出用のトンネル３本のうち、最も進ちょくが早い２本目のトンネル拡張は４日、地下４６４メートルに達し、残るは約４分の１となった。（共同）

（2010年10月5日11時12分  スポーツ報知）

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