清水女流王将が女流名人位戦への挑戦権を獲得

女流名人位に挑戦することが決まった清水市代女流王将

　将棋の里見香奈女流名人（１８、倉敷藤花）への挑戦権をかけたユニバーサル杯第３７期女流名人位戦（報知新聞社主催）Ａ級リーグ戦が４日、東京・渋谷区の将棋会館で行われ、清水市代女流王将（４１）が石橋幸緒四段（２９）に１４０手で勝ち７連勝とし、最終局を待たずに里見女流名人への挑戦を決めた。来年１月開幕の５番勝負で、今年２月に失った名人位奪還を目指す。

　弟子でもある石橋四段の攻めを盤石の受けで守り切り、１分将棋突入後も落ち着いた指し回しで完勝した清水女流王将。「思い入れのあるタイトル。挑戦者として、今をときめく里見女流名人と戦えるのは楽しみ」と意気込みを話した。

　１１日にはコンピューター将棋ソフトとの対決も控えるが、「初めての経験なので、今を楽しんでいます。逆に真っ白な状態で指せています」とプラス思考。１７日からは里見２冠の挑戦を受ける女流王将戦も始まる。「一日一日が新しい日々。一局一局に集中します」。Ａ級リーグ全勝がかかる最終戦は、甲斐智美女王・女流王位（２７）が相手だ。

（2010年10月5日06時02分  スポーツ報知）

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