長谷川、スパーの鬼になる…１１月２６日　ＷＢＣ世界フェザー級戦

ミット打ちで調整する長谷川穂積

　◆報知新聞社後援　ワールドプレミアムボクシング　ダブル世界戦　▽ＷＢＣ世界フェザー級王座決定戦（１１月２６日、名古屋・日本ガイシホール）　国内初の飛び級制覇へ長谷川がスパーの鬼になる。前ＷＢＣ世界バンタム級王者・長谷川穂積が４日、神戸市内のジムで練習を公開。ＷＢＣ世界フェザー級王座決定戦に向け、スパー期間をこれまでの試合前４５日間に１か月増加させたことを明かした。原点に立ち返る豊富な練習量で勝つ。

　これも「Ｖ１０ルール」の一新だ。この日、同僚と５回を打ち合った長谷川は「間隔があいた分、長めにやるつもり」とさらりと明かした。本格スパーはすでに９月上旬から開始し、予想総ラウンド数は最近の試合の１・５倍の約１５０回。「慣らし」としてのスパーはすでに８月１７日から始めているため、最終的には２００回近くにもなる。

　長谷川はＫＯ防衛中のこの数試合はスパー開始を試合４５日前に設定。年齢を重ねるごとに疲労も考慮して短期集中型を採用してきたが、減量苦が緩和された分だけ追い込むことを選んだ。約７５日間のスパー期間は、胸骨の骨折でブランクの空いたＶ３戦の２か月を超える最長だ。「飛び級は今までにないですから」と自身を鼓舞するように話した。

　２日にはＷＢＡ世界スーパーバンタム級タイトルマッチをテレビ観戦。一時は対戦相手に挙げられていた王者プーンサワットを倒した李冽理（２８）＝横浜光＝に「大したもんですよ」と刺激を受けた。この日は元阪神の赤星憲広氏（３４）からジム訪問を受けて「新たなスタートにする」と必勝を約束。ここからの過酷な１か月半を経て、再びチャンピオンロードへ舞い戻る。