把瑠都初Ｖ「本場所につなぐ」…全日本力士選士権大会

全日本力士選士権で初優勝した大関・把瑠都

　大相撲の全日本力士選士権大会が４日、両国国技館で行われ、大関・把瑠都（２５）＝尾上＝が初優勝した。３２人の幕内力士が出場したトーナメントの決勝戦で、東前頭２枚目の栃ノ心（２２）＝春日野＝を寄り切りで破り、優勝賞金５０万円を獲得した。横綱・白鵬（２５）＝宮城野＝は１回戦で西前頭４枚目の安美錦（３２）＝伊勢ケ浜＝に敗れた。

　把瑠都は６９回を数える伝統のトーナメントを初めて制覇し「ひとつ勝ったらまた勝ちたいと思って決勝戦まで来ました」と笑顔を見せた。今年は大関に昇進した夏場所以降、優勝はおろか優勝争いにも絡んでいない。今回の初Ｖを本場所でもつなげたいところで「その気持ちはあります」と九州場所（１１月１４日初日・福岡国際センター）へ闘志を高めていた。

　◆白鵬、連勝止まった！？　○…本場所で６２連勝中の無敵の横綱が足をすくわれた。安美錦に寄り切りで敗れ「６３連勝はならなかったですね」と苦笑いした。今大会は夏場所で披露した黄金の締め込みで出場した。ただ、九州場所は「これまで通りなじんだものでいきます」と黄金の封印を宣言。連勝中で験を担いだ形で慣れ親しんだこげ茶色で双葉山の６９連勝に挑む。