楽天監督は星野仙一氏で一本化、阪神退団の支障なし

星野仙一氏

　プロ野球楽天が、中日、阪神をリーグ優勝に導いた阪神の星野仙一シニアディレクター（６３）を来季監督候補として一本化したことが５日、分かった。

　阪神首脳はこの日、２００８年の北京五輪で日本代表を率いた星野氏について「（楽天に）行くのでしょう。ユニホームへの熱意があったのでしょう」と語るなど、楽天側から就任要請があったことを示唆した。

　坂井オーナーは星野氏の意思を「尊重します」と話すなど、楽天の監督就任を容認する考えを示している。

　三木谷会長は東京都内で本社業務の記者会見に出席したが、冒頭だけで退席し、質疑には応じなかった。楽天の米田純球団代表も仙台市内の球団事務所で、来季監督の発表時期や交渉の進ちょく状況について「答えられない。ノーコメント」と話すにとどまった。

　北京五輪で４位に終わった星野氏は、翌０９年のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）の代表監督就任は固辞したが、再びユニホームを着る意欲を示している。

　◆星野　仙一（ほしの・せんいち）岡山・倉敷商高から明大を経て６９年、ドラフト１位で中日に入団。８２年まで中日一筋にプレーし、気迫を前面に出す投球で「燃える男」と呼ばれた。７４年に２０年ぶりのリーグ優勝に貢献して沢村賞を受賞。現役通算成績は５００試合で１４６勝１２１敗３４セーブ。８７年に中日の監督に就き、翌年にリーグ優勝。９６年に２度目の監督となり、９９年にもリーグ制覇した。０２年から阪神の監督に就任し、０３年にチームを１８年ぶりのリーグ優勝に導いた。０８年の北京五輪の日本代表監督。６３歳。岡山県出身。