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酒気帯び運転の米沢市職員を懲戒免職

2010年10月05日 20:01
 米沢市は5日、酒気帯び運転で自損事故を起こしたとして、建築住宅課建築係の男性主任(32)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

 市によると、男性主任は8月6日午後11時10分ごろ、川西町中小松の丁字路で、酒気を帯びて乗用車を運転し、道路脇の街路灯に衝突する事故を起こした。事故処理のために駆け付けた米沢署員が飲酒検知し、酒気帯び運転の疑いが分かったという。

 男性主任は同日午後5時45分ごろから、米沢市の米沢牛肉まつり会場と同市内の飲食店で、上司や同僚4人とビールなどを飲み、午後10時10分ごろ、運転代行を依頼して川西町の自宅に帰ろうとした。しかし、途中で気分が悪くなり、町内の店舗駐車場に立ち寄った後、そのまま助手席で眠り込んだため、行く先が分からなくなった運転代行の担当者が駐車場を離れた。その後、目を覚まし、帰宅するために自分で車を運転、途中に事故を起こしたという。

 男性主任は翌7日午前、上司に電話で経緯を報告。9月24日に運転免許取り消し処分を受け、同月29日と今月4日の市職員懲戒等審査委員会で懲戒免職処分が決まった。酒席に同席した上司の建築住宅課長と建築係長は監督責任を問われ、文書訓告処分とした。

 男性主任は事故前の記憶があいまいというが、市の聴き取りに対し「多くの方に迷惑を掛け、言葉で言い表すことができないほど反省し、悔やんでいる。申し訳ない」と話したという。記者会見した町田富保副市長は「飲酒運転撲滅の模範となるべき市職員がこのような不祥事を起こし、申し訳ない」と陳謝。全職員に対し、綱紀粛正と法令順守を呼び掛ける通達を出した。

 同市は、飲酒運転撲滅に対する社会的意識の高まりを受け、2009年6月12日に処分基準を改正。酒気帯び運転をした職員は原則、懲戒免職とすることにしていた。
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