米中 軍事交流再開で合意
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米中 軍事交流再開で合意

9月30日 11時25分 twitterでつぶやく

アメリカと中国は、ことし初め、アメリカが台湾への武器売却を決めたことをきっかけに中断していた軍事交流を再開することで合意し、関係改善に向けた動きを加速化させています。

アメリカ国防総省によりますと、シファー次官補代理は29日、北京で中国側と会談し、来月中旬、ハワイで国防担当者が会談したうえで、年内にワシントンで国防次官級の会談を開催することや、対話を拡大し、軍事面での協力を深めていくことで一致したということです。また、アメリカ側は、米中が対話を重ねることで信頼醸成を進め、政治情勢によって中断と再開が繰り返されてきたこれまでの両国の軍事交流をより成熟したものにする必要があるとの考えを強調したということです。ことし初め、アメリカが台湾への武器売却を決めたことに中国側が反発して、軍事交流が中断されるなど米中関係は冷え込んでいましたが、先週、ニューヨークでオバマ大統領と温家宝首相が会談し、経済や安全保障など幅広い分野で関係を深めていくことを確認していました。沖縄県の尖閣諸島の日本の領海で中国の漁船と海上保安庁の巡視船が衝突して中国人の船長が逮捕された事件をきっかけに、日中関係が冷え込むなかで、米中両国は、今回の軍事交流再開で、関係改善に向けた動きを加速化させることになります。