Yahoo!ニュース
ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]



ここから本文です
[PR] 

<子どもの貧困>「ある」83% 影響、「教育」が最多

毎日新聞 10月5日(火)21時58分配信

 国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(SCJ、東京都)が全国の成人約800人を対象に実施した「子どもの貧困」に関する意識調査で、回答者の91%が「日本で、子どもの貧困は問題」とし、83%の人が「貧困は起きている」と答えたことが分かった。貧困が最も影響を与える分野としては、「教育」を挙げた人が最も多かった。SCJは政府に早急な実態把握を求めている。

 調査は今年8〜9月、東京、大阪、愛知、広島などの男女779人に直接配布などで実施し、国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩氏に分析を依頼した。

 貧困を問題だとした人の中で「子どもの貧困が増えている」と答えたのは54%。このうち64%は「5年以上前から」と答えた。貧困がもっとも影響を与える分野を選択回答してもらったところ、教育38%▽心理32%▽衣食住16%−−の順に多かった。

 自由回答では、子育て支援に携わる20代女性は「(貧困家庭の)親らに精神的ゆとりがないことで、子どもの自己肯定感もなくなる」と貧困が心理面に与える悪影響を懸念。50代の男性教員は「経済・精神的に苦しい生徒の存在に家庭や学校、地域が『見て見ぬふり』をすると、子どもに(自分も)無関心(で構わないと)の価値観を与える」と危機感を示した。

 また、30代の女性医師は「親が電話を持っていないため、子どもが死にそうなのに救急車を呼べない事例に遭遇した」と明かし、虐待の一種であるネグレクト(育児放棄)として児童相談所に通報したが「『経験がない』と言われた」としている。

 SCJは関西の子ども100人に対する聞き取り調査を進めており、今回の結果とあわせ、政府への政策提言に生かす。【田辺一城】

【関連記事】
働くナビ:男性に育児参加を促す、厚労省のキャンペーンが反響を呼んでいます。
働くナビ:京都で始まった働きたい母親を対象にしたワンストップサービスとは。
サポートセンター:地域で育児の相互援助 三股町に開所 /宮崎
グローカルはうす:母子家庭の子どもら、無料で預かり−−豊中 /大阪
羽村市:市役所に授乳室 喫煙所廃止し子育て支援拠点に /東京

最終更新:10月5日(火)21時58分

毎日新聞

 

PR

carview愛車無料査定
PR
ブログパーツ

国内トピックス

注目の情報


気になる記事だけダウンロード

不死身の街「秋葉原」驚異のビジネスモデルとは?
ブームを着替えひろがり続ける街「秋葉原」の秘密に迫る