今後どうするの？東国原知事　防衛相の直撃に苦笑い

北沢防衛相（左）と握手する宮崎県の東国原英夫知事 Photo By 共同

　宮崎県知事選への不出馬を表明している東国原英夫知事は５日、防衛省で北沢俊美防衛相と会談し、口蹄疫問題での自衛隊員の災害派遣に謝意を述べた。北沢防衛相はしきりに今後の対応を尋ねたが、東国原知事は「まだ決めていない」と答えただけだった。

　東国原知事によると、北沢防衛相は２回にわたり「（今後は）どうするの？」と質問したという。知事は苦笑しながら「『ここで言いづらければ、人払いするよ』とも言われたが、わたしはまだ決めていませんと申し上げた」と話した。

　東国原知事は報道陣にも「先のことは白紙」と繰り返し、出馬が取りざたされる東京都知事選については「（東京都は）日本の経済、文化、産業、すべてのものをけん引し、国家構造を変えられる強い自治体」と述べるにとどまった。

　口蹄疫問題では、東国原知事が５月に自衛隊員の派遣を要請。７月２７日に最終的に撤収するまで、陸上自衛隊員ら延べ約１万８７００人が、殺処分された家畜の埋却や消毒作業をした。

[ 2010年10月05日 17:34 ]