強盗致傷など9件の罪に問われた高知市春野町弘岡中、無職、石川宏知被告(31)の裁判員裁判の判決が4日、高知地裁であり、平出喜一裁判長は懲役17年(求刑・懲役18年)を言い渡した。
判決で平出裁判長は「主犯格として、石川被告の責任が一番重く、同情すべき余地はほとんど無い」と述べ、「(パチンコ店員襲撃事件では)主犯格にはあたらない」とする弁護側の主張を退けた。
判決によると、石川被告は昨年5月21日午後11時50分ごろ、男2人と共謀し、高知市一宮南町1の四国銀行一宮支店前の路上で、売上金を夜間金庫に預け入れようとした近くのパチンコ店の男性店員2人を襲撃。木刀や鉄の棒で殴打し、右手を骨折させるなど1カ月と3週間のけがをそれぞれ負わせ、現金約147万円が入った手提げバックを奪うなど、計9件の事件を起こした。【倉沢仁志】
毎日新聞 2010年10月5日 地方版