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1億円着服の容疑で逮捕

10月5日 1時17分 twitterでつぶやく

「新日鉄」のグループ会社の元社員が、勝手に会社名義の小切手を振り出し、自分の口座に金を振り込ませる手口でおよそ1億円を着服していたとして、業務上横領の疑いで警視庁に逮捕されました。

逮捕されたのは、鉄鋼メーカーの「新日鉄」のグループ会社で顔料の製造会社「新日化カーボン」の元副部長、野道英二容疑者(60)です。警視庁の調べによりますと、野道元副部長は、平成17年から去年にかけて、勝手に会社名義の小切手を振り出して自分名義の口座に金を振り込ませる手口で、15回にわたって、あわせておよそ1億円を着服したとして、業務上横領の疑いが持たれています。警視庁によりますと、野道元副部長は、平成11年から1人で経理を担当しており、取引先への支払額に着服した金額分を上乗せして帳簿に記載し、着服が発覚しないようにしていたということです。しかし、去年9月から部下の社員がいっしょに経理を担当するようになり、この社員が帳簿に記載されていない出金記録があることに気づいたということで、元副部長は、今年7月に懲戒解雇されました。調べに対して野道元副部長は、容疑を認めているということで、警視庁は着服した金を飲食費やパチンコなどに充てていたとみて調べています。