北澤防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で、国連のPKO=平和維持活動などで海外に派遣される自衛隊員の武器使用基準について、現在の必要最小限度を前提に、基準の一部緩和も含めて、今後、見直しを検討していきたいという考えを示しました。
国連のPKOなどで海外に派遣される自衛隊員の武器使用基準については、必要最小限度と規定されていて、正当防衛や緊急避難などに限られていますが、与野党の中には「敵に襲われた一般の人を自衛隊が警護することもできず、国際的な基準に合わない」などとして、見直しを求める意見もあります。これについて、北澤防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「今後、PKOを含めて自衛隊の海外派遣はまちがいなく増える。その場合の武器使用基準については、一度、真剣に考えてみる必要がある」と述べ、武器の使用基準について、現在の必要最小限度を前提に、基準の一部緩和も含めて、今後、見直しを検討していきたいという考えを示しました。