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【石川】クマ出没防止へ “ドングリ作戦” 『日本熊森協会』県支部2010年10月4日
集め山奥へ 餌不足解消狙う県内の住宅街などでクマ出没が相次いでいることを受け、自然保護団体「日本熊森協会」県支部が、クマの餌となるドングリを山奥に運ぶ活動に取り組んでいる。クマが人里に近づく原因とみられる山中の餌不足解消を試みる取り組みだが、支部は「多くの人に協力してほしい」と呼び掛けている。 (斎藤雄介) 九月末から、能美市の辰口運動公園や和田山・末寺山史跡公園でドングリ集めを開始。三日も、会員ら十五人が両公園で実を拾い集めた。 これまでに集まったのは百三十キロ以上。近く同市内の山奥に置いてくる予定だが「ドングリを届けるのは、あくまで緊急措置」と三井明美支部長=小松市有明町=は話す。 支部によると、クマの市街地出没が増えたのは、ナラ枯れやブナの実の凶作などで、クマの餌が減ったことが原因とみられる。支部は、餌となる木の実を付ける木の植林など「抜本的な対策が必要」としている。 三井支部長は「人里に現れたクマを駆除するだけでは、問題の解決にはならない」という。緊急措置とはいえ、有効な手段と考えるドングリ集めへの協力を求めている。問い合わせは三井支部長=電090(1319)1957=へ。 PR情報
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