杵築市山香町日指の大分農業文化公園で24日、遺伝学の祖・メンデル(1822~1884)が育てていたブドウを移植した「メンデルのブドウ」のつみ取りがあった。福岡県久留米市田主丸町のワイン醸造所に運ばれ、11月中旬に新酒ワインに生まれ変わる。
メンデルが修道士を務めていたチェコの修道院に植えられていたブドウを1914年、東京帝大(現東大)に運んで植えたブドウの末えいにあたる。このうち1本を譲ってもらい01年に植え付けた。昨年から試験的にワインを作っている。
今年は400房・約100キロを収穫。最終的には720ミリリットルびんで約70本分のワインをつくれそうだという。ワインは、チェコ大使館や、大分・チェコ友好協会などに贈呈するほか、来場者向けの試飲会なども計画している。【祝部幹雄】
毎日新聞 2010年9月25日 地方版