2010年8月11日 19時58分 更新:8月11日 23時7分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ無人補給機「HTV」を改良し、宇宙から物資を持ち帰れるようにする「HTV-R」の開発状況を文部科学省宇宙開発委員会で報告した。
改良の具体案は(1)HTVに直径数十センチの小型カプセルを搭載(2)HTVの非与圧部(宇宙空間にさらされる貨物室)に、直径2.6メートル、高さ約1.5メートルのカプセルを搭載(3)HTVの与圧部(1気圧に保たれた貨物室)を直径4メートル、高さ3.8メートルの大型カプセルに改造--の3案。
JAXAは、有人宇宙船への転用が可能な(2)と(3)を中心に検討中で、今年度中にどちらかを決定し、16~18年の1号機打ち上げを目指す。(1)はステーションの日本実験棟きぼうにカプセル射出装置を取り付ける方法も含め検討する。