佐賀

　佐賀市の国道で０７年に知的障害のある安永健太さん（当時２５歳）が警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件は、今月２５日で丸３年を迎える。関係者は１４日、安永さんの自宅に集い「事件を忘れまい」と、思い出などを語り合った。また、佐賀地裁で審理が続く審判で、遺族らを支えていく決意を新たにした。

　会合では「安永健太さんの死亡事件を考える会」代表世話人の村上三代さんが「改めて事件や安永さんのことを考える時間を持ちたいと思った」と述べ「決意を新たに、裁判で真実を明らかにするため支え合おう」と呼びかけた。

　父孝行さんは「何年たっても、健太が戻ってこない、という思いは変わらずある。支えを受けて、審判までこぎつけたが、健太のことを忘れられないためにも頑張っていきたい」と話していた。【蒔田備憲】